塗り床とは?(合成樹脂系)
塗り床を選ぶのにこのような疑問をお持ちではないでしょうか?
塗り床の基本を知りたい方にご一読いただき、選定のご参考にしていただければ幸いです。
生産・製造施設などで採用されているABC商会の塗り床
塗り床とは下地コンクリートを保護し美装性を上げる役割を果たす床材です。現場でコテやローラー、刷毛で塗り付けて仕上げ、それぞれ仕上げ厚や仕上がりも異なります。
無機系と有機系の基本的な違いは?
塗り床にはその主成分で無機系と有機系(合成樹脂系)に分けられます。
それぞれの成分から機能・性能として現れる特長が異なります。
有機系(合成樹脂系)塗り床の特性
樹脂にはそれぞれ固有の特性があり、ABC商会ではその特長を利用した合成樹脂系塗り床の商品開発を長年にわたりすすめてきました。
合成樹脂系塗り床としての機械的、化学的性能を高めるため、硅砂や補強材としてガラス繊維クロスなどを複合させることにより、さまざまな使用条件に対応した多様な商品群でお施主様のご要望にお応えします。
合成樹脂系塗り床には、
(1)厚膜型塗り床:コテで塗るタイプ
(2)薄膜型塗り床:ローラーで塗るタイプ
の2種類があります。
(1)厚膜型塗り床
主にコテを使って施工するタイプです。
塗り厚1mm程度以上に適しており、基剤と硬化剤とを混合させ化学反応を起こすことで塗膜を作ります。
合成樹脂の種類 | 基本特性 | 主な商品 | |
---|---|---|---|
エポキシ樹脂系 | ○ | 接着性・耐薬品性・機械的性能にすぐれる |
ケミクリートE / ケミクリートE - MR パーキングガード 水性 / カラートップF ベストクリート / ケミクリートフリーズE ケミクリートEX / セーフティコート ケミコンダクトS-10 / ケミクリートHR |
△ | 耐候性・低温硬化性( 5℃以下)に弱い | ||
ウレタン樹脂系 | ○ | 弾力性・衝撃性・耐摩耗性にすぐれる |
ビューコート /
ビューコート ハイブリッド工法 タフクリートFL / タフクリートMH コンダクトハード / ケミコンダクトVC カラートップDL スペースソフトコート カラートップSR |
△ | 高湿度の環境では発泡しやすく施工時に注意が必要 | ||
MMA樹脂系 | ○ | 速硬化性(2時間以内)・低温硬化性 (-20℃迄可能) に富み、耐薬品性にすぐれる |
ケミクリートMS ケミクリートMS・L |
△ | 施工時に臭気がある(ケミクリートMS) | ||
ビニルエステル 樹脂系 |
○ | 耐薬品性・耐熱性・耐食性・有機酸にすぐれる |
ネオクリートLG(旧称:リフトガード) ケミクリートSV5000 ケミクリートSV ケミコンダクトSV5000 ケミクリートSVX |
△ | 美装性にやや劣る 施工時に臭気がある(除くネオクリートLG(旧称:リフトガード)) |
(2)薄膜型塗り床
薄膜型塗り床は、ローラーや刷毛などで施工します。
ローラーや刷毛の場合の多くは1回あたりの目安が0.1kg/m
2~0.2kg/m2を数回塗付します。
要求性能、コスト、工期のバランス面から塗り付け回数は2~3回に設定されています。
合成樹脂の種類 | 特 性 | 基本特性 | 主な商品 | |
---|---|---|---|---|
エポキシ樹脂系 |
高 ↓ 低 |
○ | ウレタン系に比べ、耐薬品性・耐アルカリ性・機械的性能にすぐれる |
ケミクリートEPカラー ルメアコートEP |
△ | 耐候性・低温硬化性(5℃)に弱い | |||
ウレタン樹脂系 | ○ | トータルバランスにすぐれる |
カラートップU ルメアコートAU |
|
アクリル樹脂系 | ○ | コストにすぐれる | カラートップA | |
△ | 施工が簡単 |
有機系(合成樹脂系)塗り床の工法
有機系(合成樹脂系)塗り床にはその目的にあった工法がそれぞれ開発されています。
ABC商会の合成樹脂系塗り床材の代表商品である「厚膜型エポキシ樹脂系塗り床材ケミクリートE」に適用される工法だけでも6種と多種にわたっています。
-
流しのべコーティング工法
厚さ:約0.8mm
①プライマー
②下塗
③上塗 -
防滑工法
厚さ:約1mm
①プライマー
②下塗+骨材
③上塗 -
流しのべペースト工法
厚さ:約2mm
①プライマー
②ペースト
③上塗 -
ペースト防滑工法
厚さ:約2mm
①プライマー
②ペースト
③中塗+骨材
④上塗 -
ライニング工法
厚さ:約1.2mm
①プライマー
②下塗
③ガラスクロス貼+脱泡+研磨
④目潰
⑤上塗 -
ローラースチップル工法
厚さ:約0.8mm
①プライマー
②下塗
③上塗
④トップコート
でも最終的に何を選べばいいの?・・・専門スタッフがお答えします!
- 重要なのは塗り床選定の3大要素
- 塗り床は使用する場所に見合った機能性とトータルコストを同時に検討し、コストパフォーマンスを向上させます。より満足いただくには「使用する場所」「イニシャルコスト」「ランニングコスト」3つのバランスが重要です。
今使おうと思っている場所には、どの商品・工法を採用すれば合うのか?使用する用途や条件など専門スタッフにご相談ください。
改修についてもお任せください!
- 改修目的、条件に合わせた最適なプランをご提案します
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塗り床メーカーのパイオニアとして、時代のニーズにお応えしてきたABC商会は、改修についても長年にわたり蓄積した施工ノウハウと信頼性の高い豊富な商品群を駆使して、あらゆる改修工事をお手伝いしてまいりました。
「短い工期での改修」や「凸凹やクラックの改修」「高温・低温にさらされる床の改修」など...どのような床の改修でも、現地調査から施工まで、責任をもって対応いたします。
まずは、お気軽にご相談ください。