物流施設の動向から理想の「床づくり」を考える Part2

物流施設の動向から理想の「床づくり」を考える Part2

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用途に応じ適切な床材をトータル提案

必要な仕上げ方に柔軟に対応

物流施設のトレンドからいま求められる「床づくり」に欠かせない仕上げ材として、コンクリート床表面強化材を見てきました。実際には、施設の使い方によって適切な「床づくり」の手法は異なります。用途に応じた適切な床材・副資材の利用が欠かせません。

例えばコンクリート表面強化材では耐えられないほどの負荷が掛かる場合が考えられます。最近の傾向で言えば、AGV(無人搬送車)や重量のある台車などが一定の経路を行き来するような使い方がその一例として挙げられます。こうした場合、 無機系塗り床材がおすすめです。より耐久性の高い「フェロコン」や、5mmの塗り厚さを持つ耐久的で衝撃にも強い仕上げ材を床に施工し、過酷な条件下ですぐれた強じん性を発揮する「ラガーハードシリーズ」です。耐摩耗性はコンクリートの6倍以上です。シリーズ商品は、使用環境に応じて適切に使い分けられるように、さまざまな特性を持つ豊富なラインアップをそろえています。

よりクリーン度が求められる場合には、「タフクリートFL」をおすすめします。高耐久性の合成樹脂系塗り床材です。また様々な用途に応じ、例えば冷凍・冷蔵倉庫の低温度床に最適な「ケミクリートフリーズE」、耐酸性(バッテリー液などへの対応)を備えた「ケミクリートE」など、合成樹脂系塗り床材を提案できます。

耐久性の高いラガーハードS

耐久性の高いラガーハードS

耐酸性を備えたケミクリートE

耐酸性を備えたケミクリートE

マルチテナント型など賃貸用の物流施設では、部分的な用途変更・改修や原状回復を視野に入れる必要があります。簡易施工・撤去が可能な商品として、嵌合型置敷きビニル床タイルファストラ」があります。接着剤を使用しない置敷きタイルです。しかも耐久性にすぐれるため、撤去後はそのままリユースでき、用途変更・改修の必要が生じても、経済的です。

簡易施工・撤去が可能なファストラ

簡易施工・撤去が可能なファストラ

物流施設に不可欠な副資材も

このほか、物流施設に欠かせない副資材としてカッター目地専用充てん材「ABCカッター目地シールS」や「プラントリペア目地クイック」ライン塗料「ラインズマン」も取り扱っています。充てん材は台車などの走行による負荷で生じるコンクリートの角欠けから床の目地を保護します。ライン塗料は施設内の区画表示に用います。
竣工後に必要となった安全通路の色分けとして使用できる、薄膜型水性エポキシ塗り床材「ルメアコートER」もラインアップしています。水性薄膜でありながら摩耗耐性に優れた環境配慮型の塗り床材です。

物流施設では広々とした空間が求められると同時に、機能性に富んだ床も欠かせません。とりわけ多機能化する近年の物流施設では、その傾向が強まっています。用途に応じた適切な「床づくり」は、機能性に富む豊富な商品選びからスタートするとも言えます。

コンクリートの角欠けから目地を保護するABCカッター目地シールS

コンクリートの角欠けから目地を保護するABCカッター目地シールS

施設内の区画表示に用いるラインズマン

施設内の区画表示に用いる
ラインズマン

物流施設に求められる「床づくり」に向け、どのような商品を利用すればいいのか――。コンクリート床表面強化材をはじめ、多機能の関連商品をトータルに提案できる弊社に、ぜひご相談ください。

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