現場に合わせた改修提案が腕の見せどころ

(日経アーキテクチュア2021年8月12日発行号掲載内容)

現場に合わせた改修提案が腕の見せどころ

「床でお困りではありませんか?」

現場に合わせた改修提案が腕の見せどころ
施工だけではない、継続的なアフターフォロー

幅広い分野の改修市場で豊富な実績を持つエービーシー商会。その理由は、長年の経験と培われた独自のノウハウを基に、多種多様な商品や工法から最適な改修プランを打ち出す提案力と、現地調査から施工、アフターフォローまでを含むサポート体制にある。同社の取り組みについて、駐車場の塗り床改修を例に紹介する。

國本 大樹 氏

エービーシー商会
東日本化成品事業部
東京営業一課 課長

國本 大樹 氏

エービーシー商会は、床・壁・天井のほか、メンテナンスや補修の材料など幅広く商品を取り揃える建材のリーディングカンパニーだ。新築はもちろん、改修市場においても様々な現場に対応してきた。豊富なノウハウを基に現場ごとに異なる劣化原因を究明し、それぞれに最適な改修案を提供している。また、多数の商材を扱っている企業ならではの改修計画も得意だ。例えば、1日も休めない施設の床の改修では、速乾性のある塗り床材をあえて仕上げ材ではなく下地処理材として使い、ゴムタイルで仕上げる、といったプランニングも行っている。「あらゆるご要望にお応えすることで、信頼と実績を積み重ねてきました」。東日本化成品事業部の國本大樹氏はこのように説明する。こうした総合的なコンサルティング力は改修市場における同社の強みだ。

早めの改修で時間とコストを削減

特に塗り床の改修では業界でもトップクラスの実績を誇る。工場や店舗など様々な塗り床の改修に携わり、施設ごとの要望に応えてきた。多くの実績の中でも評価の高い案件の1つが、駐車場の改修だ。駐車場の設置状況は多岐にわたる。屋外の平面駐車場もあれば、立体駐車場や地下駐車場もある。駐車台数や面積、使用頻度、さらに既存床の下地や仕上げの種類、その劣化の度合いも様々だ。國本氏は、「まずは現場を見るところからですね」と話す。

駐車場は訪問客が最初に目にする場所でもある。見た目をきれいにしておくことで第一印象をよくする効果が期待できるが、従業員が常駐する工場や店舗などとは違い、床の劣化に気づきにくい。そのため、下地が露出したり、階下に漏水が生じたりといった明らかな不具合が顕在化してからの相談が多いのだという。改修のタイミングが遅くなるほど、不具合が拡大してしまい、補修にも多大な費用と時間が必要になる。逆に早めに劣化の対処ができれば、補修する面積も少なくて済むので顧客の負担も最小限に抑えられる。

駐車場の主な不具合

駐車場の主な不具合

「特に床の負荷が大きい箇所は、車のハンドルを切るコーナー部分です。タイヤのきしむ音が気になるようなら、表面の防滑材が摩耗している証拠なので要注意。当社が施工した現場であればその後も定期的に点検に伺いますので、そこまで劣化が進行する前に適切な補修方法をご提案できます」(國本氏)。施工後もきめ細やかなアフターフォローでお付き合いを続けることにより、現場の信頼を獲得している。

適材適所の提案力が手腕の証

駐車場の床には、車の通行に耐える高い耐久性と安全な走行のための防滑性のほか様々な性能が求められる。例えば、屋上駐車場や立体駐車場などでは、防水機能も必要だ。そこで、防水性を兼ね備えたウレタン樹脂系塗り床材「カラートップSR」を用いることで、防水工事と床仕上げを一度に行える。また、換気のしにくい地下駐車場や、店舗等が近接する駐車場では、施工時の臭気がほとんど出ない無機系水性塗り床材「スーパーガード」が向く。用途に応じて樹脂系、無機系など最適な床材の提案が可能だ(図1)。

現場ごとの最適な改修案を提供

現場ごとの最適な改修案を提供

さらに改修の場合、駐車場の稼働時間に支障が及ばないことも重要である。硬化速度が速いなど工期を短縮できる性能を備えた材料の選定のほか、改修方法もポイントとなる。「改修の手法と商材をどう組み合わせるか、施工時間と面積をどう割り振って工程をまとめるかを考えます。また臭いや騒音、振動など近隣への影響についても考慮します。お客様のご要望に寄り添い、提案するのが私たちの腕の見せどころです」(國本氏)。

改修の品質を向上させる体制 困ったときに頼れる存在に

こうした営業担当者のノウハウは、全国の社員に共有されている。これにより、同社の提案と施工の品質は、地域や分野に関わらず標準以上のレベルに保たれている。

そして営業担当者のヒアリングを通じて得た顧客ニーズは、市場のニーズと合わせて商品の改良・開発にフィードバックされている。このように同社では、適材適所の改修を実現するための体制が、長年の歴史の中で着実に築かれている。

「提案、施工だけでなく、その後のアフターフォローまでが私たちの仕事です。何かお困りのことがありましたら、ぜひ一度、ご相談ください」と國本氏。こうした長期的視野に基づくプロならではのコンサルティング力は、今後の改修市場でもさらに頼りにされそうだ。

カタログを取り寄せる

お問い合わせ

■掲載されている情報は発表当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。

合わせてお読みください

改修提案

建材活用ガイド一覧