発泡ウレタンフォーム「インサルパック」よくある質問

発泡ウレタンフォーム「インサルパック」でお客さまからいただくご質問をまとめました。
選定時、施工時の不明点を解消します。
そのほか、わからないことがあればお気軽にお問い合わせください。

物性・性能・特長

A

熱伝導率の数値が低いほど断熱性能が高い商品です。1液に比べ2液の方が断熱性能が高くなります。

熱伝導率(W/mk)

■1液タイプ

ショートフォーム360
ロングフォーム360
0.029
GFM600 0.036
NEW-GSX 0.032
防蟻フォーム 0.031
スプレーノズルフォーム 0.035
GSメタルプロジャンボ 0.036
GSガンフォームNFPRO 0.036
インサルシール 0.036
GS難燃B1フォーム 0.040
エラスティックフォーム 0.036

■2液タイプ

HYPER ♯30NF 0.026
NB-PRO/M 0.022
NB-PRO/L 0.022
NB-PRO/X 0.022

A

施工可能温度(適温:5~35℃)とは異なりますのでご注意ください。

耐熱性(℃)

■1液タイプ

ショートフォーム360
ロングフォーム360
-40~80
GFM600 -40~90
NEW-GSX -40~90
防蟻フォーム -50~80
スプレーノズルフォーム -30~80
GSメタルプロジャンボ -40~90
GSガンフォームNFPRO -40~90
インサルシール -40~90
GS難燃B1フォーム -40~90
エラスティックフォーム -40~90

■2液タイプ

HYPER ♯30NF -50~80
NB-PRO/M -50~80
NB-PRO/L -50~80
NB-PRO/X -50~80

A

1液・2液共に以下を目安としてください。

■1液タイプ

表面硬化:15~30分、完全硬化:1~2時間

※空気中の水分と反応して硬化するため、作業環境によって硬化まで時間がかかる場合がございます。

■2液タイプ

表面硬化:1分程度、完全硬化:5~10分程度

A

使用期限は左から、日/月/年の順で記載されています。
記載箇所に関しては以下の通りです。

1液タイプ:缶底
2液タイプ:箱の上部

※製造年月日ではありませんのでご注意ください。

A

1液タイプ:製造から18カ月もしくは24カ月
2液タイプ:製造から24カ月

A

ほぼ全ての商品が吐出後、1.5から2倍にふくらみます。

高発泡仕様のNEW-GSXは、2~3倍、反対に低発泡仕様のエラスティックフォームは1.2倍程度です。

A

インサルパックは硬質の発泡ウレタンになります。
エラスティックフォームのみ弾性の発泡ウレタンです。

A

インサルパックシリーズは全てF☆☆☆☆です。

施工・使用方法

A

■1液タイプ

完全に硬化するまでに1~2時間かかります。そのため、壁面などでは一度にたくさん吐出すると液だれの現象が起こります。

  • ●1液タイプは天井面や1点しか接着する面がない箇所には使用しない。
    (2液タイプをご使用ください。)
  • ●スプレータイプは薄く吹き付け、厚吹きや天井面には施工しない。
    (天井面には2液タイプをご使用ください。)

■2液タイプ

1度に厚く吹きすぎていると、発泡・硬化の前にウレタンの重みで垂れてしまいます。
以下の作業を行なってください。

  1. ①1回目は20~30mm程度の下吹きをする。
  2. ②2~3回に分けて厚みを付けていく。
    一度に50mm以上の厚みをつけると接着不良の原因となります。

A

■1液タイプ

横倒しでの保管や、使用期限切れなどの何らかの原因で、中のウレタンが硬化している可能性があります。

  • ●正立で、正しく保管してください。
  • ●使用期限内に使用してください。
  • ●初回の使用時に万一ウレタンが吐出しない場合には、ご連絡ください。

■2液タイプ

ボンベのバルブが全開になっていなかったり、ホースのねじれ、詰まりなどが考えられます。
以下の作業を行なってください。

  1. ①ボンベのバルブが全開になっているかを確認する。
  2. ②ホースがねじれていたらまっすぐに直す。
  3. ③ホース内で液が硬化していないか確認する。
  4. ④よく振り、液温が20℃程度になるように温める。
  5. ⑤新しいノズルに付け替えてください。

A

■1液タイプ

空気中の湿気と反応して硬化するため空気に触れない部分は硬化不良となります。

  • ●空気に触れない密閉箇所では使用しない。(2液タイプをご使用ください。)
  • ●最大5cm角の隙間まで対応しています

1回の充てんは十分に空気に触れる2~3cmの吐出をおすすめします。

■2液タイプ

A液のイソシアネート(赤ライン)もしくはB液のポリオール(青ライン)が正常に吐出していない可能性があります。

  1. ①ボンベを温める。(ボンベの温度が下がっている場合)
  2. ②1分以上ボンベを振って撹拌する。
  3. ③ノズルを外して捨て吹きし、A液、B液とも正常に吐出しているかを確認する。
  4. ④ノズルを付けて再度捨て吹きを行なう。トリガーは100%の全開で握る

正常に吐出できている場合

吐出直後
吐出後

正常に吐出できていない場合

■A液のイソシアネート(赤ライン)が吐出していない場合

吐出直後

色は白色で吐出後すぐに溶解し始める。

吐出後

発泡はするが徐々にしぼんでいく。

■B液のポリオール(青ライン)が吐出していない場合

吐出直後

色は濃い黄色で吐出後ボソボソとし始める。

吐出後

発泡はするが、触るとやわらかい。

A

タイプ、商品によって再使用の有無が異なります。

■使い切りタイプ

1液ノズルタイプや2液ハイパー#30NFは、24時間の使いきりになります。
一時的な施工中断は可能です。

■繰り返し可能タイプ

1液ガンタイプ、2液ボンベタイプは保管方法を守っていただければ繰り返しのご使用が可能です。

A

施工可能立米数としては以下の通りです。

1m3=1,000ℓ
0.1m3=100ℓ

2液タイプの吹き付けにはロスが発生いたします。

吹き付け施工:2割ロスあり
天井吹き付け:3割ロスあり
密閉箇所への注入:4割ロスあり

例)壁面20m2に厚さ30ミリで吹き付け施工したいが、どの商品が何セット必要か?
20(m2)×30(mm)=600ℓ
ロス計算 600×1.2=720ℓ

答)#180を2セットと#120が1セット必要

その他

A

JANコードは各詳細ページ「規格」に記載がございます。

A

固まってしまったウレタンは強い溶剤等でも除去することができません。
ある程度カットした後にヤスリなどで削り取っていただくしか除去方法がありません。
硬化前のウレタンは、PROクリーナーなどのアセトン・シンナー系の溶剤で除去することができます。

また、手や肌にウレタンがついてしまった場合、数日間は黒っぽくベタベタと汚れが残ってしまいます。しかし、お風呂に入っていただきますと、自然と肌の代謝に合わせてポロポロと落ちてきます。何か強い溶剤を使って無理やり落とそうとすると余計に皮膚が荒れてしまいますので、お風呂に入っていただくのが一番の方法になります。万が一、肌荒れ等を起こしてしまった場合には病院を受診してください。次回ご使用の際は、ウレタンが付かないように必ず軍手を着用してください。

A

カタログは以下ページよりダウンロードおよび請求が可能です。

SDSは各商品の詳細ページよりダウンロードをお願いいたします。

A

【廃棄の前に】

ウレタンの特性上、一度ついて固まると除去する方法がありません。
廃棄の際は手袋等しっかりと養生し、換気のよい場所で作業してください。
中身を出し切ってから地域の条例に従って廃棄してください。

  1. ①大きいごみ袋を2枚ほど重ね、缶底を袋底に向けたまま、缶底にキリなどで小さい穴をあけてください。
  2. ②中のウレタンが空になるまで出し切ってください。
  3. ③硬化したウレタンは「廃プラスチック」、空き缶は「缶ゴミ」の扱いになります。

産業廃棄物処理法により、弊社での引き取りはできかねます。

A

【廃棄の前に】

ウレタンの特性上、一度ついて固まると除去する方法がありません。
廃棄の際は手袋等しっかりと養生し、換気のよい場所で作業してください。
中身を出し切ってから地域の条例に従って廃棄してください。
必ず火気のない屋外で作業を行なってください。
作業時には、勢いよく液が吐出する可能性があるため、必ず養生を行ない保護具・手袋を着用してください。

  1. ①ボンベのバルブを全開にし、ガンのトリガーを引いて、残液および残ガスを抜いてください。抜き終わりましたら、バルブを全閉にしてください。
  2. ②ガン付きホースを外した後、バルブ周りにビニール袋をかぶせるなどして、再度バルブを開放し残ガスがないか確認してください。ガン付きホースを外す際にホース内のガスにより液が飛び出してくることがあります。注意してください。
  3. ③ボンベ廃棄用の安全弁をハンマーなどで打ち抜いてください。打ち抜きましたら貼ってあるシールを一枚めくり「処理済み」の状態にしてください。
  4. ④原液がボンベ内に残っている場合は打ち抜いた弁から残液を捨ててください。
  5. ⑤廃棄物はそれぞれ地域の条例に従い正しく処分してください。一般的に、硬化しているフォームは廃プラスチック、空ボンベは鉄くず、ガン付きホースは不燃物、残液(未硬化)は有機溶剤として産業廃棄物として処理されます。

ちなみに空ボンベは「鉄くず」の扱いになります。
産業廃棄物処理法により、弊社での引き取りはできかねます。

A

インサルパックは主に断熱材として活用されていますが、その他にも気密性やその加工性を生かしてさまざまな現場で活躍しています。ここにご紹介しているのはほんの一例です。アイデア次第で無限の可能性を秘めています。

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