ケイ酸ナトリウム系コンクリート表面強化材セラミキュア
「セラミキュアLi」は2021年4月より「エルキュア」へ移行しました。

耐摩耗性の向上に加え、汚れの付着を防止する表面強化材
高濃度ケイ酸塩を主成分とするコンクリートやモルタルの表面強化を目的とした水溶性の無機質材料です。
コンクリート面に塗布するだけで浸透し、セメント中のカルシウムと反応、表面を硬く緻密に改善します。
主な適用場所
- ●物流施設、貨物ターミナル
- ●工場・倉庫・荷捌所
- ●スーパーマーケット、大型店舗
- ●カラクリート、フェロコンなどのメンテナンス向上
仕上がりについて
仕上がりに関しては、施工対象となるコンクリートの表面性(色、質感)と同等となります。
表面強化材を塗布することのみで色、ツヤなどの外観的要求を付与することはできません。
表面強化とは
セラミキュアを表面に散布・塗布するとコンクリート表層に浸透し、水分の蒸発とともに細孔を塞ぎます。その後、表面はセラミキュアの硬化物に覆われます。コンクリート内部のセラミキュアは、セメントのカルシウムと反応を続けコンクリートと完全に一体化します。

特長
信頼性の高いロングセラー商品
ケイ酸ナトリウムを主成分としたスタンダードタイプの表面強化材。
1993年発売以来の実績があり、信頼性の高いロングセラー商品です。

コンクリートの細孔をふさぎ、汚れの付着を低減
耐摩耗性を向上し、床面からの粉塵の発生を軽減
コンクリート表面に対し「耐摩耗性」を付与します。
耐摩耗性(テーバー摩耗試験)
摩耗減厚

摩耗減量

モルタル(27~33N/mm2コンクリート表層のモルタル想定)に各種強化材を塗布。
試験条件:摩耗輪GC150H/荷重2.5N(250g) 1,000回転
※データは弊社試験データであり保証値ではありません。
コンクリートの表層を強化
耐摩耗性を向上させ、フォークリフト走行など日々のご使用による床の消耗を防ぎます。
コンクリート素地 経過状態の一例

コンクリート素地(試験体)



フォークリフトなどの走行で床面が荒れる
粉塵発生・汚れ付着
表面強化材塗布 経過状態の一例

表面強化材塗布(試験体)



フォークリフトの走行による摩耗を抑制
床面の荒れを防ぐ
無毒・無臭の安心床材
水性タイプで毒性が無く、刺激臭がありません。安全な作業環境で施工できます。
表面強化材 選定表
施工場所や用途に応じて、「エルキュア」「データフロアコート」「シリケートハードナーJP」「シリケートコート」もご用意しています。
詳しくは各商品ページをご覧ください。
セラミキュア [屋内・屋外] |
エルキュア (旧称: セラミキュアLi) [屋内・屋外] |
データフロア コート [屋内] |
シリケート ハードナーJP [屋内・屋外] |
シリケート コート [屋内] |
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性能 | 摩耗減厚(mm) JIS K 7204 GC150H 2.5N(250g) 1,000回転 |
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滑り抵抗係数 (C.S.R値)※1 |
乾燥面 | 0.75~0.77 | 0.72~0.76 | 0.72~0.76 | 0.67~0.77 | 0.70~0.76 | |
水+砂面 | 0.62~0.67 | 0.59~0.64 | 0.51~0.55 | 0.50~0.56 | 0.40~0.45 | ||
導電性※2 | コンクリート同等 | コンクリート同等 | コンクリート同等 | コンクリート同等 | コンクリート同等 | ||
用途 | 防塵性 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | |
耐摩耗性の向上 (健全コンクリート) |
◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ||
二重床支持脚接着剤との 相性 |
× | × | × | ○ | × | ||
ラインズマンとの接着 | ― | ○ | ― | ― | ― | ||
帯電抑制 | ○ | ○ | ◎ | × | × |
◎ 最適(用途に対してより高い性能を備えている商品)
○ 適切(用途に対して十分な性能を備えている商品)
× 使用不可
― 要相談または対象外(お問い合わせください)
性能の比較の評価(◎、○、×、―)は部位に対する使用可否の目安です。商品同士の比較ではありません。
- ※1一般的に滑り抵抗係数が0.4以上あると滑りにくい床とされています。
- ※2施工場所の環境により、数値は異なります。
取得資格
●ISO 5660-1 発熱性試験で燃焼しません。(有毒ガス試験未実施)
※本表記は試験のみを実施したもので、認定は取得しておりません。
材質的に燃えにくいことを示す資料として試験のみを実施したものです。
●ISO 14001審査登録工場で製造された製品です。
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文部科学省「学校環境衛生の基準」指定6物質はもとより、厚生労働省指針13物質を使用しない安全な床材 |
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日本建築仕上材工業会 F☆☆☆☆ |
性能データ
試験項目 | 結果 | 試験方法 |
---|---|---|
摩耗試験 | 摩耗減厚:0.13mm 摩耗減量:0.77g |
JIS K 7204 テーバー摩耗試験機 摩耗輪 GC150H 2.5N(250g) 1,000回転 |
すべり抵抗係数 (C.S.R)※1 |
乾燥面:0.75~0.77 水+砂面:0.62~0.67 |
JIS A 1454 斜め引張り型すべり試験機 |
- ※1一般的にすべり抵抗係数が0.4以上あるとすべりにくい床とされています。
- ※試験性能は実験室における測定値及び平均値になります。試験体の作成方法、養生などにより結果は異なります。
規格・価格
メンテナンス
日常のお手入れ

1. ゴミ、ホコリの除去
ダスターモップ、フロアモップなどで砂やホコリを取り除き、その後、モップで水拭きや水洗いしてください。

2. 汚れの除去
水拭きで落ちにくい汚れは、フロアーブライトクリーナーの100倍希釈液でモップ拭きしてください。

3. 油の除去
床に落ちたオイル、グリースなどは長時間放置せず、その都度ウエスやペーパータオルで拭きとってください。
汚れがひどい場合

1. 床の洗浄
- ●油汚れ・泥汚れ
フロアーブライトクリーナーやフロアーブライトオイルクリーナーの希釈液を用いて、床を洗浄します。(希釈液は汚れの状況に応じて変えてください。) - ●タイヤのスリップ痕
タイヤマーククリーナーの希釈液を用いて床を洗浄します。- ①希釈液をジョウロで床面に散布し、2~3分放置します。
- ②ナイロンパッド、ナイロンブラシを付けた電動ポリッシャーで洗浄します。
ナイロンパッドは黒、茶、緑、青色などを用いてください。

2. 汚水の除去
洗浄時に出た汚水は、バキュームクリーナー、ゴムレーキで除去し、きれいなモップで1~2回水拭きします。フロアーブライトクリーナーは、特殊な洗剤のため濃度が薄い場合には水洗いする必要はありません。

3. 床の乾燥
洗浄、水拭きの終わった床は十分に乾燥させます。夏場30分、冬場60分以上乾燥させてください。この時、床面乾燥機、送風機を用いると早く乾きます。

4. 磨き(ツヤ出し)
床面が乾燥した後、ポリッシャーに白パットなどを取り付けて磨きをかけるか、バフィングマシンをかけると床面のツヤが回復します。
下地処理
- コンクリート表面強化材の前処理材
-
中性化したコンクリートに、ケイ酸塩系表面強化材だけを施工しても、効果は十分に発揮されません。
備考
- ●施工仕様書をご確認のうえ、正しく安全にご使用ください。
- ●製品改良のため、予告なく性能・仕様を変更する場合があります。
- ●下地は、十分に強度の出るコンクリートとし、表面も機械ゴテや騎乗式機械ゴテで平滑になるように入念に押さえ込んで仕上げてください。下地コンクリートの仕上げを良好にすることが、セラミキュア施工後、美しいツヤのある仕上がりにつながります。
- ●施工後長期間に渡り化学反応を続け、床面を使い込むことで効果がより高くなります。
- ●コンクリート練り混ぜ水として地下水を用いる場合には、硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの塩類を含まない水を使用してください。これらの塩類がコンクリート表面に結晶として多量に析出する場合があります。
- ●クリーンルームやその周辺への施工には不向きです。