ハイブリッド・シリケート系コンクリート表面強化材シリケートコート
スピード施工で強度がアップ 環境配慮タイプの表面強化材
主な適用場所
- ●物流施設、貨物ターミナル
- ●工場・倉庫・荷捌所
- ●スーパーマーケット、大型店舗などのドライエリア
※外部、屋内の水がかり部位、水を持ち込むおそれのある部位、常時湿潤となる場所へは施工できません。
表面強化のメカニズム
シリケートコートを表面に散布・塗布するとコンクリート表層に浸透し、水分の蒸発とともに細孔を塞ぎます。その後、表面はシリケートコートの硬化物に覆われます。コンクリート内部のシリケートコートは、セメントのカルシウムと反応を続けコンクリートと完全に一体化します。
特長
水拭きの工程が不要で施工が簡単でスピーディー
材料の散布、塗布の2工程のみで作業が完了するため、手間のかからない強化材です。
また、水拭き作業で生じる廃水を軽減できる環境配慮品です。
耐摩耗性を向上し、すぐれた改質効果
コンクリート表面に対し「耐摩耗性」を付与します。
耐摩耗性(テーバー摩耗試験)2019年取得データ
摩耗減厚
摩耗減量
モルタル(27~33N/mm2コンクリート表層のモルタル想定)に各種強化材を塗布。
試験条件:摩耗輪GC-150H/荷重2.5N(250g) 1,000回転
※データは弊社試験データであり保証値ではありません。
コンクリートの表層を強化
耐摩耗性を向上させ、フォークリフト走行など日々のご使用による床の消耗を防ぎます。
コンクリート素地 経過状態の一例
コンクリート素地(試験体)
フォークリフトなどの走行で床面が荒れる
粉塵・汚れ付着
表面強化材塗布 経過状態の一例
表面強化材塗布(試験体)
フォークリフトの走行による摩耗を抑制
床面の荒れを防ぐ
無毒・無臭の安心床材
水性タイプで毒性が無く、刺激臭がありません。安全な作業環境で施工できます。
商品選定表
施工場所や用途に応じて、「セラミキュア」「エルキュア」「シリケートハードナーJP」もご用意しています。
詳しくは各商品ページをご覧ください。
セラミキュア | エルキュア |
シリケート ハードナーJP |
シリケート コート |
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適用場所 | 屋内仕様 | ● | ● | ● | ● |
屋外仕様 | ● | ● | ● | ||
物性・特長 | 耐摩耗性の向上 | ● | ● | ● | ● |
汚れの付着低減 | ● | ● | ● | ||
二重床支持脚接着剤との相性 | ● | ||||
最終工程の水拭き不要 | ● | ● |
仕上がり
仕上がりに関しては、施工対象となるコンクリートの表面性(色、質感)と同等となります。
表面強化材を塗布することのみで色、ツヤなどの外観的要求を付与することはできません。
取得資格
- ●ISO 14001審査登録工場で製造された製品です。
日本建築仕上材工業会 F☆☆☆☆ |
性能データ
試験項目 | 結果 | 試験方法 |
---|---|---|
摩耗試験 | 摩耗減厚:0.14mm 摩耗減量:0.78g |
JIS K 7204 テーバー摩耗試験機 摩耗輪 GC150H 2.5N(250g) 1,000回転 |
すべり抵抗係数 (C.S.R)※1 |
乾燥面:0.70~0.76 水+砂面:0.40~0.45 |
JIS A 1454 斜め引張り型すべり試験機 |
- ※1一般的にすべり抵抗係数が0.4以上あるとすべりにくい床とされています。
- ※試験性能は実験室における測定値及び平均値になります。試験体の作成方法、養生などにより結果は異なります。
規格・価格
施工・納まり
1.下地の清掃と処理
ワイヤーブラシやサンドペーパーを取り付けたポリッシャーで研磨し、汚れ・レイタンスを取り除きます。汚れがひどい場合は、弊社「フロアーブライトクリーナー」や「フロアーブライトオイルクリーナー」を用いて洗浄、作業車のタイヤ痕は「フロアーブライトタイヤマーククリーナー」で洗浄し、十分に乾燥させてください。大きなクラックや、欠損部はクラックシールやABCクイック1で充てん処理します。
2.材料散布・塗布~養生
材料をジョウロや低圧噴霧器で床に散布し、フロアーブライト塗布器やモップで塗り広げます。吸い込みの大きい部分は追加散布します。30分程度放置し、余剰分をモップで拭き取ります。その後水拭きし、さらに気乾養生します。
●上記は、基本的な施工手順です。施工の際は、施工仕様書をご覧になるか弊社営業担当者までご相談ください。
メンテナンス
日常のお手入れ
1. ゴミ、ホコリの除去
ダスターモップ、フロアモップなどで砂やホコリを取り除き、その後、モップで水拭きや水洗いしてください。
2. 汚れの除去
水拭きで落ちにくい汚れは、フロアーブライトクリーナーの100倍希釈液でモップ拭きしてください。
3. 油の除去
床に落ちたオイル、グリースなどは長時間放置せず、その都度ウエスやペーパータオルで拭きとってください。
汚れがひどい場合
1. 床の洗浄
- ●油汚れ・泥汚れ
フロアーブライトクリーナーやフロアーブライトオイルクリーナーの希釈液を用いて、床を洗浄します。(希釈液は汚れの状況に応じて変えてください。) - ●タイヤのスリップ痕
タイヤマーククリーナーの希釈液を用いて床を洗浄します。- ①希釈液をジョウロで床面に散布し、2~3分放置します。
- ②ナイロンパッド、ナイロンブラシを付けた電動ポリッシャーで洗浄します。
ナイロンパッドは黒、茶、緑、青色などを用いてください。
2. 汚水の除去
洗浄時に出た汚水は、バキュームクリーナー、ゴムレーキで除去し、きれいなモップで1~2回水拭きします。フロアーブライトクリーナーは、特殊な洗剤のため濃度が薄い場合には水洗いする必要はありません。
3. 床の乾燥
洗浄、水拭きの終わった床は十分に乾燥させます。夏場30分、冬場60分以上乾燥させてください。この時、床面乾燥機、送風機を用いると早く乾きます。
4. 磨き(ツヤ出し)
床面が乾燥した後、ポリッシャーに白パットなどを取り付けて磨きをかけるか、バフィングマシンをかけると床面のツヤが回復します。
備考
- ●施工仕様書をご確認のうえ、正しく安全にご使用ください。
- ●製品改良のため、予告なく性能・仕様を変更する場合があります。
- ●下地は、十分に強度の出るコンクリートとし、表面も機械ゴテや騎乗式機械ゴテで平滑になるように入念に押さえ込んで仕上げてください。下地コンクリートの仕上げを良好にすることが、シリケートコート施工後、美しいツヤのある仕上がりにつながります。
- ●施工後長期間に渡り化学反応を続け、床面を使い込むことで効果がより高くなります。
- ●コンクリート練り混ぜ水として地下水を用いる場合には、硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの塩類を含まない水を使用してください。これらの塩類がコンクリート表面に結晶として多量に析出する場合があります。
- ●クリーンルームやその周辺への施工には不向きです。