耐震構造用エキスパンションジョイントカバー(熱可塑性エラストマータイプ)アーキウェイブ Eシリーズ
保証対応可能商品です。
弊社設計協力の図面に、保証の記載があるものに限ります。詳しくはお問い合わせください。
- ※制震構造にもご採用いただけます。
- ※アトラクション施設など常時動いている環境へのご採用はお問い合わせください。
耐久性、耐侯性にすぐれた素材を採用したエラストマータイプの全方位追従型のExp.J.C.です。
RC造から木造まで幅広く対応します。
2006年の発売開始から施工実績は2021年に2,000件を突破、地震による破損・被害・脱落の報告は0件です。
Exp.J.C. マスターBOOK
より詳細の断面図や納まり図を掲載しています。合わせて参照ください。
特長
- すぐれた可動追従性
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全方位50%可動イメージ
耐震構造用のExp.J.C.として免震構造用Exp.J.C.の最上級の性能指標であるA種の「振動台」による
加振実験をクリアしました。※日本免震構造協会(JSSI)ガイドラインに基づく性能指標
EU-200 振動台可動実験
EU-400 振動台可動実験
- <実施試験内容>
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- ●正弦波X 方向加振
- ●正弦波Y 方向加振
- ●正弦波135 度方向加振
- ●正弦波反時計方向加振
- ●正弦波Z 方向加振
- ●JMA KOBE(神戸海洋気象台)
- ●新潟県中越地震(小千谷)
- ●東北太平洋地震(日立)
- 振動台…
- 100cm/sec以上の高速加振や地震動の再現加振ができ、上下動や回転成分などを含んだ加振ができるもの。
- A種…
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日本免震構造協会「免震エキスパンションジョイントガイドライン」における最上級の性能指標。
大地震後にも機能を確保し、無補修で継続使用可能であることを振動台試験により確認しているもの。【出展】日本免震構造協会(JSSI)「免震エキスパンションジョイントガイドライン」2-1 2-3 から趣旨引用
- <免震Exp.J.C.の性能指標の分類>
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性能指標 中小地震
変位50mm程度大地震
設計可動量確認方法 使用箇所
(参考)A種 機能保全 機能保全 設計可動量まで損傷しないことを振動台試験により確認する。(振動台の可動量が小さい場合にはオフセットして試験することも可とする) 避難経路
人・車の通行の多い箇所B種 機能保全 損傷状態1 設計可動量において軽微な損傷であること振動台試験により確認する。
または、設計可動量まで損傷しないことを加振台試験により確認する。人の通行のある箇所 C種 損傷状態1 損傷状態2 図面により可動することを確認するのみ。 ほとんど人の通行がない箇所 【出展】日本免震構造協会(JSSI)「免震エキスパンションジョイントガイドライン」第2 章表2.1.2
- 厳しい環境に耐える耐侯性
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アーキウェイブの素材である熱可塑性エラストマーは、物質保持性にすぐれ、屋外で使用される一般ゴム「クロロプレンゴム(CR)」や「エチレンプロピレンゴム(EPDM)」と比較しても、同等もしくは同等以上の性能を有し、経年後の性能維持にすぐれた素材です。
- 温冷繰返し試験「JIS A6909 準拠」
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水中浸漬・冷却(−20℃)・加温(50℃)を一定時間繰り返す試験。
(10サイクル:合計240h
- 促進耐候性試験「JIS A 1415, JIS K 6266準拠」
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キセノンウェザーメーターによる促進耐候性試験。(2,000h)
2,000hの試験後においても色調の変化はほとんどみられませんでした。
- 主張しない意匠性
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金属のエキスパンションジョイントカバーと異なりクリアランス内部に納まるため、目立ちにくく建物本来の美しさを守ります。
5色のカラーバリエーションでどのような建物にも違和感なく溶け込みます。施工事例
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施工箇所
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施工箇所
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施工箇所
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施工箇所
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施工箇所
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施工箇所
- クリーンルームに最適な気密性
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直線部は最大25mまでジョイントレスでの施工が可能です。コーナー部も工場溶着にて直線部とシームレスに一体化が可能です。
これによって得られる気密性はクリーンルームで使用されるエアタイトドアに必要な気密性能のA-4等級線よりも大幅に高いです。 -
※直線部を現場にてジョイント加工する場合(内部)は「専用冶具」による接着工法とします。
通気特性試験 試験体 EU-200
虫などの生物や異物の室内への混入対策として、
- 〇クリーンルーム
- 〇食品工場や医薬品工場
- 〇放射線防護対策工事に関連する屋内避難施設
(病院や社会福祉施設など)
などに最適です。
また、天井裏からの寒気・熱気流入対策としても利用可能です。
- 柔軟な安全性
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素材自体が柔軟に伸縮する極めてシンプルな構造です。
役物を使用しない一体型での施工が可能なため、脱落リスクが極めて少なく安全性が保てます。「特定天井」仕様に対応
平成26年4月1日に施行された「国土交通省告示第771号」では「特定天井」(6m以上の高さにある200m2以上の吊り天井)について脱落を防止するためのさまざまな仕様規定があり、そのなかで「天井面構成部材と壁、柱その他の建築物の部分又は建築物に取り付けるものとの間に、6㎝以上の隙間(当該隙間の全部又は一部に相互に応力を伝えない部分を設ける場合にあたっては、当該部分は隙間とみなす。)を設けること。」(文章一部抜粋)と定められた条件に対応します。
- 参考改修施工例
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改修前
改修後
北海道高等学校天井耐震化改修工事(根室地区)
北海道根室高等学校北海道高等学校天井耐震化改修工事(根室地区)
北海道別海高等学校
アジャスタブル仕様
クリアランスの幅寸法が整っていない不均一な躯体状態でも最大30mmの調整ができる仕様です。改修建物におけるExp.J.C.のやり替えにお勧めです。対応クリアランスは、100mmから300mmとなります。
オプション
断熱仕様
クリアランスからの熱欠損を防止する断熱仕様。
断熱帯を取り付けることにより熱の損失を防止。
省エネ性能向上に務めるために、断熱帯を標準化しました。
断熱性能試験の結果、断熱材単体で熱貫流率0.35W/m2・Kを実現。寒冷地域に求められる性能(外壁性能相当値)を備えています。
耐火仕様
耐火帯により、火災での二次災害を最小限に抑える耐火仕様。
建築基準法施行令第百七条三号で示される耐火性能へ対応します。
「日本エキスパンションジョイント工業会」の適合証を取得したエキスパンションジョイントカバー専用の耐火帯を使用しています。
遮音仕様
軟質遮音シートで都市騒音や生活音をシャットアウト。静かな室内空間を実現します。
軽量で施工性にすぐれた軟質シートの遮音帯を使用。
全可聴周波数においてすぐれた遮音性を発揮します。
より高い、透過損失量を求められる場合は遮音帯の重ね貼り、遮音帯と耐火帯との組み合わせも可能です。
カラーバリエーション
打ち放しの壁にマッチしたモスブラック。その他、アイボリーホワイトなど5色のラインアップ。外壁や内装のイメージに合わせてお選びいただけます。
断面図(参考例)
- 外壁用クリアランス150mm用(EU-150)
- 外壁用クリアランス300mm用(EU-300)
- 外壁用クリアランス600mm用(EU-600)
- 床用クリアランス100mm用(EU-FX100)(PAT.P)
- 床用クリアランス200mm用(EU-FX200)(PAT.P)
- 外部取合い納まり
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壁や天井の下地面に梁や柱などが隣接する場合やカーテンウォール取合いなど、従来の金属製品では可動範囲の制限や役物を多用する必要がありますが、アーキウェイブは基本的にクリアランス内に納まるので、施工的にも意匠的にもシンプルな仕上がりが実現できる"スマートエキスパンションジョイントカバー"です。
- 内部取合い納まり