雪印メグミルク株式会社 磯分内工場 バター棟
写真提供:雪印メグミルク株式会社

生産技術部 設備技術グループ
赤羽孝之様
1960年の操業開始以来、雪印メグミルク株式会社のバターや生クリーム、脱脂粉乳を製造する主力工場として、その重要な役割を果たしてきた北海道・磯分内工場は「バター棟」として新設。2020年8月に完成し、試験稼働を経て21年4月から本稼働を開始した。同工場で製造現場の足元を支えるのが、当社と共同で開発した「タフクリート 雪印メグミルク様 特別仕様」だ。新設した磯分内工場の特徴や特別仕様の塗り床材開発に至る経緯などについて、同社・生産技術部 設備技術グループの赤羽孝之様に語ってもらった。
(以下、敬称略)
もくじ
この記事の読了時間:約2分
工場の新設や改修、設備導入、メンテナンスなどの業務を総合的に担う
ー 赤羽さんの担当する生産技術部 設備技術グループではどのような業務を行っているのですか。
赤羽 会社の設備投資、主に工場の新設や改修、設備の新規導入などにかかわる業務を総合的に担当しています。約20人のグループで、建築から電気設備、計装設備、空調衛生設備、インフラ設備まで、それぞれ専任の担当者が在籍しています。
事務所は東京本社にありますが、工場の新設や大型の改修などでは、竣工まででなく、稼働開始後のフォローもしばらく必要になるので、各担当者は全国各地の現場で1~2年以上にわたって張り付いていることが多くなります。
ー これまでどれだけの工場を担当されてきましたか。
赤羽 当社には現在、16工場ありますが、新築案件や増改築などの小さな案件を含めれば、ほぼ全ての工場にかかわってきました。現在はこのほど竣工した北海道の磯分内工場、また同じく道内の大樹工場(広尾郡)を担当しています。
写真提供:雪印メグミルク株式会社
省力化や生産の効率化を実現できる理想的な工場に刷新
ー 磯分内工場を新設した経緯について教えて下さい。
赤羽 磯分内工場は1960年に操業を開始したバターや生クリーム、脱脂粉乳の基幹工場です。開設から60年以上も過ぎた工場ですから、老朽化が進み、動線や生産設備など、運用上の制約や課題も多くなっていました。そこで将来、北海道の生産体制を整備し、国産乳製品を安定的に生産するという当社の方針の下、省力化や生産の効率化を実現できる理想的な工場に刷新しようと、新設が決まりました。
ー 新設した磯分内工場は、どのような特徴を持つ工場になりましたか。
赤羽 まず、製造工程ごとに求められる清浄度に応じてゾーニングを確立しました。つまり、清潔区と準清潔区、一般区に分け、製品や人の交差による製品の汚染を防いでいます。加えて、より衛生性を高めるため、工程間の無駄をなくし、最短距離・一方通行で製品が流れるよう設計されています。
新設を機に自動化設備も積極的に投入し、生産の効率化を進めました。特に目立つ変化では、AGV(無人搬送車)が工場内を走り回っていることでしょうか。このAGVにより原材料や資材、製品などの移動に伴う人的負担を大幅に軽減させました。人口が少ない地域なので、磯分内工場には省人化や省力化が不可欠なのです。
ー 赤羽さんは新設に当たっては床や壁など建築の分野をご担当されたとのことですが、どんな点に力を入れましたか。
雪印メグミルク様 特別仕様
防滑工法・#2111
赤羽 床も壁も、とにかくほこりがたまりにくく、汚れが付きにくい、そして清掃・洗浄がしやすい仕様にすることに力点を置きました。例えば、水平になる場所や水がたまりやすい場所をなくしたりすることもその一つです。
そして床材については、これまでの当社工場でも実績のあるエービーシー商会さんの水性硬質ウレタン系塗り床材「タフクリートMH」を改良した独自仕様を採用しました。


