データセンター NEW
増加するデータセンターと騒音問題
生成AIの普及やクラウドサービス利用の拡大を背景に、データセンター(DC)の建設計画が相次いでいます。近年は地方の大型施設だけでなく、住宅やオフィスに近接した都市型データセンターの整備も進んでいます。一方で、データセンターには大量の冷却設備や非常用発電機が設置されるため、24時間365日発生する設備騒音への対応が欠かせません。
つまりデータセンターは、「止められないインフラ」であると同時に、「周囲への配慮が欠かせない建物」でもあるのです。
なぜデータセンターの騒音対策が重要なのか
データセンターの騒音源は、サーバーそのものではなく、主に発熱を処理するための排熱・空調設備 にあります。代表的なものは次のとおりです。
- ・空調室外機:サーバー室を冷やすための空調設備
- ・チラー(冷却水循環装置):冷却の心臓部となる大型設備
- ・冷却塔:熱を外気へ逃がす設備
- ・非常用発電機:停電に備え、定期稼働・点検も行なう設備
これらが集約された設備群からは、おおむね70〜90dB程度(測定条件より変動)の音が発生するケースが多く、規模によってはそれ以上になることもあります。さらに見落とされがちなのが、「低周波音」の存在です。低周波音とは、一般的に周波数が1Hzから100Hz程度の低い周波数の音を指し、データセンターに設置する空調室外機などから発生するといわれています。大きな音、うるさい音として感じることはほとんどありませんが、不快感として心理的影響を及ぼすことが知られています。
データセンター建設で見落とせない騒音規制への対応
データセンターは、一般的な工場や商業施設とは異なり、24時間365日稼働し続けます。
そのため、
- ・昼夜を問わず設備音が発生する
- ・夜間騒音規制への対応が必要住宅地近接では苦情リスクが高い
- ・計画後の防音対策は多額の追加コストになる
といった課題があります。
騒音には環境基準があり、住宅地では夜間40〜45dB程度が一つの目安とされています。一方、前述のとおりデータセンターの設備騒音は70〜90dB程度となることが多く、この差を敷地境界までに大幅へ低減させる必要があります。しかし、数十dBの低減は、設備を置いてから後付けで実現できるものではありません。
そのため、設計の初期段階で防音計画を織り込んでおくことが重要です。
よくある失敗
- ・計画段階で騒音対策をしていなかった
- ・後付けした防音壁の高さや位置が不適切で期待通りの騒音対策が実現できなかった
- ・騒音対策を優先するあまり、排熱性能が不足してしまった
防音壁での騒音シミュレーション例
➀郊外型データセンター(コンテナ型データセンター)
設備から出る音の周囲への広がりは、防音壁によってどこまで抑えられるのか。
ここでは、郊外型データセンター(コンテナ型データセンター)を想定したシミュレーションをご紹介します。
本シミュレーションでは、防音壁「e-WOOL(イーウール)防音パネルシリーズ」を使用しています。設置施設で必要とされる防音性能に応じて、4種類のパネルから最適な商品をご提案します。


課題:周囲に遮るものが少なく、音が広範囲へ拡散しやすい。
<騒音対策のポイント>
郊外型やコンテナ型では、音が遠くまで届きやすいため、敷地境界での確実な低減が鍵になります。地形や周辺環境に応じて壁面・高さを最適化することで、広がりやすい音をコントロールします。
<シミュレーション条件>
|
・防音パネル |
e-WOOL防音パネル FS |
|---|---|
|
・防音壁設置高さ |
4.6m (GL+0.3mから) |
|
・騒音源 |
発電機【90dB(A)/台×1台】 冷却塔【85dB(A)/台×1台】 キュービクル式高圧受電設備【60dB(A)/台×2台】 パワーコンディショナー(PCS)【90dB(A)/台×2台】 |
|
・受音点 |
高さ1.5m(人の聞きうる高さ) |
●防音壁未設置

●防音壁設置

●防音壁未設置【平面図】


●防音壁設置【平面図】


●防音壁未設置【垂直断面図】


●防音壁設置【垂直断面図】


シミュレーション結果
| 受音点の位置 | 未設置 |
|---|---|
| 上 | 65.6db |
| 右 | 57.9db |
| 下 | 63.7db |
| 左 | 57.1db |
| 受音点の位置 | 設置 |
|---|---|
| 上 | 48.6db(-17.0) |
| 右 | 48.3db(-9.6) |
| 下 | 48.8db(-14.9) |
| 左 | 47.7db(-9.4) |
(受音点の位置は平面図を正面から見ての位置)
シミュレーションを無料で承ります!ご相談ください。
上記はデータセンターでの設置イメージ例です。同じ騒音量・同じ台数の設備でも、設置箇所や高さなどの条件により結果は異なります。
ABC商会では、「e-WOOL(イーウール)防音パネル」設置後のシミュレーションを 無料で承っています。
専門スタッフがお応えします。お気軽にお問い合わせください。
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