「ウッドデッキ×セラミックタイル」で新たな価値を創出NEW

この記事の読了時間:約6分

X
LINE
はてな
「ウッドデッキ×セラミックタイル」で新たな価値を創出

いま注目を浴びる「二重床システム」の魅力

二重床システムで全体工期・コストの最適化へ

建築市場ではいま、屋外に二重床システムを採用する例が増えています。このシステムは、コンクリート躯体の上にいくつもの束を設け、その間に大引きや根太を渡し、その上にさらに床材を敷き詰める工法です。躯体と床材の間には空間が生まれます。浮き床とも呼ばれます。

二重床システムのメリットはいくつかあります。

まず躯体の軽量化を通じて、工期短縮化やコスト最適化を後押しできる点です。オフィスビルや商業ビルではいま、鉄筋コンクリート造より躯体が軽量で済む鉄骨造を採用することで、建物全体の工期短縮化やコスト最適化を図っています。乾式工法である二重床システムは湿式工法のモルタル仕上げに比べ軽量のため、建物の軽量化を図る鉄骨造との親和性が高く、鉄骨造のメリットをさらに高めることができます。

次に床下空間の利用によるメンテナンス性の向上です。二重床システムでは躯体と床材の間に空間が生まれます。この床下空間は、例えば配線・配管スペースとして活用できます。配線・配管を露出させずに済み、空間をすっきり見せることが可能です。それでいてメンテナンス時は、床材を取り外すだけで対応できます。湿式工法で仕上げても、配線・配管はモルタルの中に埋設されるため、空間をすっきり見せることは可能です。しかしメンテナンス時は、仕上げをいったん取り壊す必要があります。メンテナンス時に必要な手間には、大きな差があります。

最後に空間構成上のメリットも見込めます。テラスのように屋内との間で出入りする屋外の空間の場合、二重床の高さを屋内側の床に合わせることで、屋内外をひと続きの空間として楽しめるようになります。さらに屋内外で同じ仕上げ材を用いれば、その連続感は見た目にもいっそう高まります。屋内外をシームレスにつなぎ合わせることが、空間に広がりを生み、意匠性を高めます。

これらのメリットを活かし、二重床システムはバルコニーやテラス、中庭、通路、歩道など、さまざまな屋外空間に採用されています。

●屋内外で「ブレイブ」シリーズを使用した例

屋内:ブレイブエクストラ(9mm)

※直張り

屋外:ブレイブ20(20mm)

※セラミックタイル二重床システム

仕上げの床材にはデッキ材やタイル材

仕上げの床材として用いるのは主に、ウッドデッキやセラミックタイルです。当社ではこの異なる2種類の床材をともに取り扱っています。

ウッドデッキは、木質系廃材と廃プラスチックを混合し押出成型した人工木を用いたものです。無垢材タイプと中空層のある中空材タイプの2種類があります。仕上げ面には木目流れ模様やリブ加工を施したものも用意しています。天然木の風合いを醸し出す一方、天然木と違ってトゲやささくれがないことも特長です。

セラミックタイルはもともと、高温で固く焼き締められた素材であるため、汚れにくくメンテナンス性にすぐれるのが特色です。さらに、上質な質感で高級感のある空間を演出することが可能です。天然石に比べると、吸水率が低いため汚れが染み込みにくいうえ、耐摩耗性が高いため表面が劣化しにくく軽量、という特性を併せ持ちます。厚さは20mm。当社では踏み抜き軽減策として裏打ち材付きの商品も用意しています。

デッキ材とタイル材の併用でも確実に施工可

工事を分けると施工管理に難

ウッドデッキとセラミックタイルは、二重床システムの仕上げ材として併用可能です。ある部分はウッドデッキで、ほかの部分はセラミックタイルで、と場所ごとに使い分けることができます。

●デッキ材とタイル材の組み合わせ図面

デッキ材とタイル材を取り扱う会社が異なる場合、施工も別々に依頼するのが常識でした。ウッドデッキを取り扱う会社にセラミックタイルとの併用を依頼しようにも、またセラミックタイルを取り扱う会社にウッドデッキとの併用を依頼しようにも、どちらも取り扱う会社は基本的には多くありません。商品の取り扱いが異なるためです。一つの施工会社でウッドデッキにもセラミックタイルにも対応できるところは、極めて限られます。

ところが別々の施工会社に発注するとなると、施工管理が複雑になります。例えば屋上で二重床システムを採用する場合、耐風圧の問題は避けて通れません。異なるメーカーの商品を採用する場合、この問題への考え方や対応方法がメーカー間で異なるため、建物として求められる基準を満たすよう仕様を調整する必要があります。またウッドデッキとセラミックタイルを併用するからこそ生じる取り合い部分は、施工管理の手間が生じるだけでなく、責任の所在があいまいになる可能性があります。

これらの手間が掛からずに済むように、施工管理は1社にまとめたい。その要望に応えられるのが、エービーシー商会です。

共通の下地材で併用施工可

二重床を構成するために必要な下地材はウッドデッキ用とセラミックタイル用で別々なのが一般的です。当社はウッドデッキとセラミックタイルをともに取り扱う会社のため、これらを併用する場合には、共通の下地材を使用することが可能です。ウッドデッキの取り扱いが先行したため、その技術と経験を活かして、安全に十分配慮したエービーシー商会独自の二重床システムの工法を確立してきました。さらに、20mm厚のセラミックタイルの取り扱いも始まり、タイルへも同じ工法の転用が可能になりました。

金属製の大引き・根太

下地材は、躯体の上に置く樹脂製の束、その間に渡す金属製の大引き、それに直交させて床材を支える金属製の根太、この3つで構成されます。樹脂製の束は、部材を組み合わせることで高さ33mmから555mmまで調整できる仕組みです。

樹脂製の束

耐風圧の問題への対応も共通です。二重床システムに求められる耐風圧は、地表面の障害物状況と建物の高さで決まります。通常、樹脂製の束は躯体の上に専用接着剤で固定しますが、一定以上の耐風圧が求められる場合には特別な工法(ARS工法)を採用します。

この工法では、躯体に厚さ60mm以上の押さえコンクリートを打設し、そこに金属製のボルトを埋め込み、エポキシ系樹脂を充填します。このボルトに金属製の大引き受けプレートを固定し、大引きとさらに根太を渡します。大引き受けプレートの高さは40mmから325mmまで調整可能です。

また、タイルの固定方法も、一般的な工法と異なり、安全性にすぐれた設計です。一般的には束とタイルは接着剤で固定する工法を採用しますが、当社は耐風圧の問題に対応できるように、専用の金属部材(ワッシャー・ビス)でタイルを根太に乾式で固定する工法を採用しています。デッキ材の取り扱い経験を活かした独自の工法です。

「セラミックタイル二重床」の独自安全システムの詳細

デッキ材×タイル材を適材適所で使い分ける

質感や印象の違いを生かす

ウッドデッキとセラミックタイルを併用するメリットは、仕上げ材の違いによって空間の意匠や機能を変えられる、という点です。併用の基本は、異素材の組み合わせです。それらを巧みに配置することで、新たな空間演出が可能になります。

例えば質感や印象の違いを生かす空間演出です。

ウッドデッキは木特有の温かみのある質感が持ち味です。木質系の素材のため曲線を伴う複雑な形状に現場で即座に加工可能です。これに対してセラミックタイルは高級感に持ち味があります。複雑な曲線を表現する場合には工場での事前カットで対応可能ですが、現場での加工で対応できる直線カットが一般的です。

ウッドデッキの温かみのある質感とセラミックタイルの高級感、またウッドデッキの曲線を伴う柔らかな印象とセラミックタイルの直線的な硬質な印象――。これら相反する質感や印象を組み合わせることで、意匠面でこれまでにない空間を生み出せます。

また仕上げ材の違いは、ゾーニングにもつながります。温かみの欲しい空間はウッドデッキを利用する一方、高級感の欲しい空間はセラミックタイルを利用する、と適材適所で使い分ければ、一つの空間でも異なる2つの空間に明確に区分けできます。

歩行感や清掃性に着目すると

機能面に目を向けても併用のメリットは見込めます。

例えばウッドデッキは歩行感にすぐれます。着地の衝撃が吸収されるため疲れにくい。これに対してセラミックタイルは、ウッドデッキに比べ硬質な素材です。そのため、多くの人が行き交うような空間には、仕上げ材としてウッドデッキのほうが好まれます。

一方、セラミックタイルは表面が硬質で傷がつきにくく、吸水率も低いため、汚れが染み込みにくい。耐薬品性もあり、メンテナンス性にもすぐれます。飲食物を提供する空間では、仕上げ材はセラミックタイルのほうが好まれます。

飲食スペース 吸水率が低いセラミックタイルは、汚れが染み込みにくいため、飲食スペースに最適。 ラウンジスペース ウッドデッキの温かみのある質感と快適な歩行感で、多くの人が行き交うような空間に最適。

二重床システムの仕上げ材としてウッドデッキとセラミックタイルを併用する場合、このような特性に応じた使い分けが重要です。適材適所の使い分けです。

冒頭に紹介した二重床システムの効用、さらにウッドデッキとセラミックタイルの適材適所の使い分けによって、屋外空間に新たな価値を生み出せます。ウッドデッキとセラミックタイルの併用施工はエービーシー商会がお手伝いしますので、まずはお気軽にお問合せください。

■掲載されている情報は発表当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。

#セラミックタイル・石

#ウッドデッキ

X
LINE
はてな

この記事に関連する商品はこちら

裏打ち材で補強したユーロセラムT20コレクションタイルを使用した二重床システム。
通行量が多い駅やコンコースへの使用に最適。
色の濃淡で木目をリアルに再現した無垢タイプの人工木デッキ材。
無垢タイプの人工木デッキ材に遮熱と帯電抑制の機能をプラス。
表面に優しい板目模様を施した人工木デッキ材。帯電抑制の機能をプラス。
帯電抑制の機能と遮熱機能を付与した人工木デッキ材。幅広タイプ。
廃木・廃プラ混合の人工木デッキ材。抗菌性により、食中毒を引き起こす細菌の繁殖を抑制。

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください