(住宅産業大予測2026 2025年12月20日発行号掲載内容)
PDFを見るマンションリフォームの現場を支える発泡ウレタンフォーム
インサル®パック2液タイプ 『NB-PROシリーズ』
土地や建築価格の高騰、住宅ローン金利上昇などを受け、新築の着工減が顕著な住宅市場で、リフォームへの注目が高まる。リフォームにおいても新築同様、断熱・気密など性能向上は必須だが、現場条件は多様で、より柔軟な施工が求められる。新築のように売上が大きくないぶん、利益管理を徹底することも欠かせない。建材の開発・製造・輸入・販売を行うエービーシー商会(東京都千代田区)では、そんなリフォーム現場の"強い味方" として、吹き付けから注入まで幅広く対応する現場発泡ウレタンフォーム「インサルパック2 液タイプ※」を提案する。インサルパックを武器に、マンションリフォームで実績を伸ばす住友林業ホームテック神戸中央支店の事例を追った。
※インサルパック2 液タイプ...NB-PROシリーズは2つの液体を混合して使用する発泡ウレタンフォーム。動力不要で携帯性(ボンベタイプ)に優れ、充てんや吹き付けなど、住宅の断熱リフォームや隙間埋めなど、さまざまな用途に使用できる。
1液タイプと比べて速硬化するのが特徴で、施工後に短時間で内部まで硬化する
住友林業ホームテック株式会社
中尾真由子さん、外山和晃さん
リフォーム市場が注目を集める中、断熱・気密といった住宅性能の向上は、既存住宅の価値を高める重要な要素になっている。しかし、現場条件が大きく異なるリフォームでは、施工性やコストの安定性が課題となりやすい。住友林業ホームテック神戸中央支店でも、これまで採用してきた現場発泡ウレタンの吹付工法について、とくにマンションリフォームを本格化していくのにあたり、騒音など近隣への影響や見積もりのばらつきが営業・現場双方にとって悩ましい問題となっていた。
同支店では、住友林業グループらしい「木質感のある上質な空間づくり」を軸に、マンション・戸建ての両分野でリフォーム事業を展開している。とくに全体の約3割を占めるマンション案件では、共用部の制約や施工時間の調整など、戸建てとは異なる判断も必要になる。断熱改修を含む場合、従来の吹付工法では専用機械を積んだ作業用トラック(2〜4t)を前面道路などに停車し、ホースを住戸まで伸ばす必要があった。専用機械を稼働させる発電機による騒音を中心に近隣対応も必須で、狭小地では作業車が止められなかったり、そもそも高層階にはホースが届かないといった問題もある。加えて、専門業者による見積もりも案件ごとに異なるため、「適正なコストと工法を標準化しづらいことが、営業にとってボトルネックになっていた」と同支店のリフォームエンジニア 営業統括次長の外山和晃さんは振り返る。
住友林業ホームテック(神戸中央支店)リフォーム例
現場適応力の高さが魅力
シンプル・明快な見積もり
こうした課題を抱えていた時に知ったのが、エービーシー商会の現場発泡ウレタンフォーム「インサルパック『NB-PROシリーズ』」だった。同社の担当者が支店を訪問して製品説明を行ったことをきっかけに、外山さんやリフォームエンジニア 係長の中尾真由子さんは「それまでは存在を知らなかったが、断熱性能の高さは当たり前として、動力を必要としないことによる静音性や持ち運びが簡単な施工の柔軟性など、多様かつ制約の多いマンションリフォーム現場への適応力の高さに可能性を感じた」という。
導入の決め手となったのは、製品特性や施工性だけではない。作業車や専用機械・ホースなど、施工のための大掛かりな付帯設備や近隣対応が必要なくなるため、施工スケジュールの自由度が高まり、作業手間とコストの軽減も可能なうえ、実は見積もりもシンプルかつ明快だ。外山さんは「相談への回答が早く、見積もりも迅速に届く。営業にとってこのレスポンスの速さは非常に助かる」と評価する。中尾さんも設計者の立場から「お客様への提案精度を高めやすい」と話す。製品の性能だけでなく、営業担当者の熱量も含めてパートナー企業としての"伴走力"の高さもエービーシー商会の特徴のひとつで、それが導入後の"使いやすさ"に直結している。
小回りが利くサイズ感
現場状況を見極めて断熱
インサルパックによって、現場対応力が向上したことも大きな成果だ。同支店が手がけるマンションリフォームは築年数30年程度がボリュームゾーンで、断熱材が入っていることもあれば、全く入っていないこともあるという。断熱施工の方法も、既存の断熱材を残しながら吹き付けたり、RCの躯体に直接吹き付けたりとケースバイケースで現場ごとに異なる。断熱する箇所自体も最上階、中層階、角部屋など住戸の位置も踏まえながら、必要な壁、天井を見極める。
中尾さんは「一律に全てスケルトンにして新たに断熱化するのではなく、現場条件に応じてコストや効果(性能・体感)のバランスを見定めながら高い顧客満足度を目指すマンションリフォームでは、インサルパックの小回りの利くサイズ感や柔軟性は設計、施工の両面でとても有効」と話す。
中尾さんは今後について、「省エネや快適性への関心が高まる中で、マンションリフォームにおいても断熱改修のニーズは確実に伸びる」と見通す。外山さんは「案件ごとに最適な提案を行うための"選択肢"が増えることは、お客様満足度の向上にも直結する。インサルパックはその重要なピースになっている」と語る。
同支店は、神戸市東灘区や西宮市、芦屋市などマンションリフォーム市場として有望なマーケットを抱えている。今後も、性能とデザイン性を兼ね備える「木のぬくもりあふれる上質な空間」を武器に、質の高いリフォームを提供しながら実績を伸ばしていく考えだ。インサルパックが、そのクオリティーと成長を下支えする。
凹凸のある面への施工も可能
コンクリート面への直接吹付も
部分リフォームに最適な"使える断熱材"
インサルパックは、着工減少が続く市場環境の中でも堅調に伸びている断熱関連商材です。背景には、現場での断熱・気密への意識向上があり、とくに戸建て・マンションを問わず、リフォーム分野での採用が増えており、天井裏や浴室まわりの部分断熱、築古住宅の底冷え対策など部分リフォームにも最適です。小規模・高難度の現場を含めて、コスト・施工性・性能のバランスに優れた"使える断熱材"として評価が高まっています。
新築では動力を使った現場発泡ウレタン吹付工事が一般的ですが、リフォームの細部補修や小面積施工ではコストが合わず、工期も延びがちでした。『NB-PROシリーズ』なら、ボンベタイプで手軽に扱えるうえ、複雑な形状の床下・天井裏・浴室まわりなどもスピーディーに施工可能です。
短時間で密着・発泡し、断熱と気密を同時に確保できます。
2液タイプの『NB-PROシリーズ』は、A液(イソシアネート)とB液(ポリオール)が別々のボンベに入っており、ガス(ノンフロン)の圧力により専用ガンで吐出します。充填や吹き付け施工に適しており、厚みが必要な箇所や天井面への吹き付けも可能です。5~10分で内部まで硬化するため、作業効率にも優れています。
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