防音ルーバーオトプルーフ
本製品の一部(カラー・工法など)は2024年12月をもって廃番となりました。
詳しくは廃番品リストをご確認ください。

快適な住環境を実現する、防音ルーバー
通気を保ちながら騒音を制御し、シャープなファサードを演出
「オトプルーフ」は、ルーバーファサードとしてシャープな意匠をそのままに、 環境性能を付加させた高機能性外装ルーバーです。
現代都市部を中心に、工場・商業施設・保育施設・交通機関などから発する騒音に対し、近隣住居への音環境対策が求められています。 騒音源となる設備機器や群衆環境への対策は、単に防音性能だけではなく、空気の循環換気性も併せて重要な要素になります。
「オトプルーフ」はこれら防音性能と換気性能の二つの要素を併せ持つルーバータイプの防音建材です。
特長
意匠性にすぐれた外装用防音ルーバー
- ●通気を保ちながら騒音を抑制
-
ルーバー形状で施工するため、パネル間を空気が通過し、換気性能も確保。
パネルに入射する音をパネル内包の吸音材で吸収し、外部への騒音漏出を抑制します。設備機器はその目的により発生騒音周波数域が異なります。
「オトプルーフ」は特に耳障りとされる低い周波数域の騒音に対しても一定の抑制効果があります。- ○低周波音による騒音
-
音は空気の微小な圧力変動です。
その変動が耳に伝わって、鼓膜を振動させることで、音として聞こえています。音の中でも特に低い音のことを低周波音と呼びます。
都市生活の中では機械やエンジン音に対する苦情が増加する傾向にあり、騒音対策の重要なポイントとなっています。
- ○低周波音の発生源と苦情
構造としくみ
「オトプルーフ」は、ルーバー内部に組み込まれた吸音材(グラスウール)に音が吸収(熱エネルギーに変換)され、騒音の流出を低減します。
ルーバー内部の吸音材により騒音の流出を低減
ルーバーに入射する音をパネル内包の吸音材で吸収し、外部への騒音漏出を抑制します。

OP-S120

※音響透過損失とは、音の通しにくさ、防音性能を表します。数値が大きいほど高い防音性能を有しています。
- ●しくみ
-
吸音材のグラスウールは柔らかい素材で、中に空気がたくさんつまっています。
その中に音が進入すると中の空気が振動し、グラスウールの繊維間と表面との間で摩擦熱がおこり、音(振動)エネルギーが熱エネルギーに変換されるしくみです。
音が音でなくなるわけですね。グラスウールの厚みによってその効果は変化しますが、オトプルーフは吸音材と形材内の拡散型背面空気層により、効率的に吸音します。
反射音とは、ルーバー本体で音を反射させたもので、反対側へ音エネルギーを透過させない形状となっています。
防音壁では密封してしまう空気の流れも、
防音ルーバー「オトプルーフ」は、騒音源から発生する熱、湿度などの換気ができます。
BIMデータお問い合わせ
BIMデータをご用意しています。
設計支援ツールとして、ご活用ください。
- ●対応ソフト:Revit(Autodesk)
- ●ファイル形式:RFA
※Revit 2024 以上で使用可能です。
お手数ですが、BIMデータ依頼の旨をご記載のうえ、お問い合わせください。
記入例



形状とピッチ
建物外観のイメージに合わせて選択が可能です。
オトプルーフ独自の機能的な形状でシャープなルーバーファサードを実現します。
OP-S120
音響透過損失値(標準ピッチでの1/1オクターブバンド換算値)
単位:dB
タイプ | 中心周波数(Hz) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
125 | 250 | 500 | 1,000 | 2,000 | 4,000 | |
OP-S120 @200 |
7.8 | 5.6 | 8.7 | 12.1 | 10.2 | 12.0 |
※騒音シミュレーションも可能です。
- 音響透過損失(dB)と中心周波数(Hz) とは
-
- ●音響透過損失(dB)
-
透過した音が投射した音よりどれだけ小さくなったかを「dB」(デシベル)で表したもので、防音性能(遮音性能)と理解するとわかりやすいかもしれません。
数値が大きいほど高い防音性能を有しています。「dB」の「d」はdeciliter(デシリットル)。
「B」は電話の発明者のGraham・Bell(グラハム・ベル)氏の名前からきているそうです。
急に親しみやすくなりました。
- ●中心周波数(Hz)
-
周波数とは、1秒間に繰り返される波の数のことで、「Hz」(ヘルツ)という単位で表されます。音の振動数ともいいます。
例えば、500Hzは、1秒間に500回の振動数があることになります。
ちなみに「ヘルツ」は電磁波を研究していたドイツの物理博士Heinrich・Rudolf・Hertz(ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ)氏の名前が由来となっています。
- ●流動係数
-
性能を示す流量係数は0~1で示され、「1」に近いほど空気が流れやすいといえます。
- ●抵抗係数
-
空気の流れ抵抗を圧力の形で係数化したものです。数値が大きくなるほど抵抗が大きくなります。
主な適用場所
建物の屋上やバルコニーに設置されている室外機、発電機などの騒音対策として、換気性能が必要とされる場所など。
製品仕様
「オトプルーフ」は、ルーバー内部に組み込まれた吸音材(グラスウール)に音が吸収(熱エネルギーに変換)され、騒音の流出を低減します。
- ●製品仕様
-
名称 サイズ 材質 表面処理 本体パネル 最大4,000mm アルミ押出形材 シルバーアルマイト及び
2次電解着色吸音材 - 撥水GW・ガラスクロス - エンドカバー - アルミ板材(ビス固定) シルバーアルマイト及び
2次電解着色- ※本体パネルの2次電解着色カラー見本については、お問い合わせください。
- ※本体パネルの焼付け塗装は可能ですが、パンチングはシルバー色のみになります。
カラー
二次電解着色
- ※指定色による各種、焼付塗装・木目塗装も承ります。詳細はお問い合わせください。
- ※シルバー・二次電解着色は色ムラが発生することもありますが、これらは電解着色の特性ですのでご了承ください。
- ルーバーランダム張り「アットランダム」
-
「アットランダム」は、ランダム張りの色選定にかかる労力を低減するために、自然界の素材をイメージし、調和のとれた4色をランダムに配置した6種類のベースプランをご用意しました。濃淡も選択できるよう、標準(±0)に加え4色の組み合わせ比率を変えた、濃(+2、+1)と淡(-2、-1)もラインアップ。手軽に美しく調和のとれたランダム張りを実現できます。
安全対策
耐風圧強度検討
外装目隠しルーバーのご採用にあたっては、耐風圧強度計算を実施し、安全な使用設計のご検討をお願いいたします。

耐風圧強度検討書

設計風圧力算定結果
耐風圧強度計算などお気軽にご相談ください!

目隠しルーバーの施工では耐風圧強度計算により、適正な同縁ピッチ、同縁固定ピッチの選定をお願いします。
詳しい計算方法や、個別案件における「耐風圧強度検討書」の提出についてはお気軽にお問い合わせください。
応力分散ゆるみ止め固定
"応力分散ゆるみ止め固定"は、さまざまな過酷な状況(車のショックアブソーバーにも多数使用)で実績のある、非常に信頼性の高いハイグレードなゆるみ止め固定構造です。
ABC専用SKナット
断面図

3次元光弾性写真

座面圧力:
面外周部まで分散し働いている。
軸に対して、対称分散を示している。
一般的なフランジ付きナット
断面図

3次元光弾性写真

座面圧力:
ネジ部直下に集中し、座面外周部まで働いていない。軸に対して、非対称分散を示している。
備考
- ●本体パネルの2次電解着色カラー見本については、弊社担当までお問い合わせください。
- ●本体パネルの焼付塗装は特注対応となりますが、パンチングはシルバーアルマイト色のみとなります。
- ●記載されている音響透過損失値と通気性能は実験による測定値です。実際の使用環境による測定値ではありません。
- ●記載されている音響透過損失値と通気性能は裏面から表面方向での値です。
- ●横貼り仕様における断面上下逆使いはできません。
- ●ルーバーの縦貼り及び軒天、屋根面への使用は、吸音材の仕様変更により対応いたします。
- ●オトプルーフ取付用の下地胴縁への下穴加工は8.0φ以下とし、下穴のバリはきれいに除去してください。
- ●胴縁材に溝形鋼材などを使用しナット締結面に傾斜が付く場合、必ずテーパー座金を利用してください。
- ●仕様は予告なく変更することがあります。
- ●全品受注生産品です。納期についてはお問い合わせください。