ケイ酸リチウム系混合型表面含浸材RCガードCE TYPE-Li

コンクリート構造物の経年劣化を抑制する早期硬化型の表面含浸材
固化型ケイ酸リチウム系のため、脆弱部の奥深くまで含浸し、早期に硬化します。
塩害、凍結融解、中性化からコンクリートを守ります。
主な適用場所
橋梁、道路、トンネル、護岸など、特に積雪寒冷地や沿岸地域の構造物に最適
特長
早期硬化
固化型ケイ酸リチウム系を使用しており、脆弱部の奥深くまで浸透しながら早期の硬化を実現。
従来技術の2~3mmの浸透性に対し最大40mmまで浸透。浸透後、不溶性ゲルを生成し劣化因子の侵入を抑制します。

※JSCE-K572が指定するモルタル配合とは異なります。
さまざまな劣化因子に対応
本製品は浸透後、不溶性ゲルを生成することで劣化因子の浸入を抑制します。
中性化対策
中性化は、アルカリ性であるコンクリートに大気中の二酸化炭素が浸入し炭酸化することでpH値を下げ、鉄筋の劣化を引き起こす現象。
[中性化に対する抵抗性試験]
土木学会基準 JSCE-K572「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」
6.8中性化に対する抵抗性試験に準拠。
試験結果
試験体 | 中性化深さ(mm) | 中性化深さ(%) | ||
---|---|---|---|---|
測定面 | 番号 | 平均 | 平均 | |
無処理 | NO.1 | 3.4 | 3.6 | 50※ |
NO.2 | 4.4 | |||
NO.3 | 3.2 | |||
RCガードCE TYPE-Li 処理 | NO.1 | 1.4 | 1.8 | |
NO.2 | 1.9 | |||
NO.3 | 2.1 |
中性化深さ比(%)=
試験体の中性化深さ
原状試験体の中性化深さ
×100
無処理に比べ
50%に減少

塩害対策
塩害はコンクリートに浸入した塩分中の塩化物イオンが鉄筋を腐食させる現象。
[塩化物イオン浸透に対する抵抗性試験]
土木学会基準 JSCE-K572「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」
6.9塩化物イオン浸透対する抵抗性試験に準拠。
試験結果
塩化物イオン浸透深さ比(%)=
試験体の塩化物イオン浸透深さ
原状試験体の塩化物イオン浸透深さ
×100
無処理に比べ
79%に減少

凍害(凍結融解)対策
凍害(凍結融解)はコンクリート表面染み込んだ水分が凍結膨張し、コンクリートを破壊していく現象。
[凍結融解試験]
JIS A 1148 コンクリートの凍結融解試験方法に準拠。凍結と融解の繰り返しは300サイクルまでを測定。
試験結果


RCガードCE TYPE Li

無塗布
相対動弾性係数
98%
質量減少率
0.01%
NETIS登録商品
登録番号:KT-180024-A
※NETISとは
国土交通省の新技術に関わる情報の共有及び提供を目的とした新技術情報提供システムです。
施工事例


性能データ
含浸深さ試験
土木学会基準 JSCE-K572 「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」
6.5含浸深さ試験に準拠。
試験結果
含浸深さ 15mm

表層強度試験
コンクリートテスター(機器:インピーダンス法 NITTO CTS-02 Ver.4)により、コンクリートの強度を測定。
試験結果
無処理に比べ、115% に強度が向上
塩化物イオン浸透に対する抵抗性試験
土木学会基準 JSCE-K572[けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)]
6.9塩化物イオン浸透に対する抵抗性試験に準拠。
試験機関:外部測定機関
試験結果
無処理と比べて79%に減少
浸出試験
JWWA Z 108(2004)「水道用資機材 - 浸出試験方法」により、カドミウム及びその化合物等の浸出試験を行なった。
測定機関:財団法人 日本食品分析センター
項目 | 結果 | 検出限界 |
---|---|---|
カドミウム及びその化合物 | 検出せず | 0.001mg/L |
水銀及びその化合物 | 検出せず | 0.00005mg/L |
セレン及びその化合物 | 検出せず | 0.001mg/L |
鉛及びその化合物 | 検出せず | 0.001mg/L |
ヒ素及びその化合物 | 検出せず | 0.001mg/L |
六価クロム化合物 | 検出せず | 0.005mg/L |
フッ素及びその化合物 | 検出せず | 0.05mg/L |
ホウ素及びその化合物 | 検出せず | 0.1mg/L |
アルミニウム及びその化合物 | 検出せず | 0.02mg/L |
鉄及びその化合物 | 検出せず | 0.03mg/L |
亜鉛及びその化合物 | 検出せず | 0.01mg/L |
銅及びその化合物 | 検出せず | 0.01mg/L |
ナトリウム及びその化合物 | 2.5mg/L | *** |
マンガン及びその化合物 | 検出せず | 0.005mg/L |
蒸発残留物 | 10mg/L以下 | *** |
味 | 異常なし | *** |
臭気 | 異常なし | *** |
色度 | 0.5度以下 | *** |
濁度 | 0.05度以下 | *** |
※検出限界につきましては、試験結果が「検出せず」であった場合、保証される濃度の限界を記載しています。また、試験結果が「検出せず」以外の場合、アスタリスク(***)を記載してデータ値がないことを明示しています。
規格・価格
下地処理
- コンクリート表面含浸材の前処理材
-
中性化したコンクリートに、ケイ酸塩系表面含浸材だけを施工しても、効果は十分に発揮されません。
備考
- ●特別管理商品は、性能発現のために特別な管理と詳細な打ち合わせを必要としますので、お問い合わせください。
- ●有機溶剤を含む商品、強アルカリ性の商品等がありますので、施工前に必ず各商品の施工仕様書・注意事項 等をお読みのうえ、正しく安全に施工してください。
- ●使用済みの内容物や容器については、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に廃棄を委託してください。
- ●予告なしに仕様等を変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。