コンクリート表面保護材RCガードシリーズ
RCガードとは
近年、コンクリート劣化による構造物や建物の老朽化が大きな注目を集めています。コンクリートは時を経るにつれひび割れが発生し、その隙間から劣化因子が侵入することで、徐々に耐久性が損なわれていきます。この劣化因子の侵入を抑制し、長寿命化に貢献するのがRCガードです。コンクリートの表面にRCガードを含浸させると、コンクリート内部の水酸化カルシウムと結合しC-S-H系の結晶を形成。コンクリートの水密性、気密性を大幅に向上ます。この働きにより、コンクリートの劣化要因である水、炭酸ガス、塩化物イオン等の侵入を抑制できます。また、経年後に再施工する場合や改修の場合でも、再度含浸させるだけでその効果を発揮します。
特長
- コンクリート表層を緻密化
- RCガードを含浸することで、コンクリートやひび割れ内面の表層部の細孔を充てんし、緻密な組織に改質。緻密化することで水密性、気密性が高まります。
(各種劣化因子の侵入を抑制できます。)
- 工期の短縮が可能
- 複数の塗り重ねの必要がなく、短期間で作業が完了します。
- 環境に配慮した安全な製品
- 無機質の水溶液ですので毒性がなく、自然環境に悪影響を与える心配がありません。
- ●中性化対策
- ●塩害対策
- ●凍害対策
- ●防汚対策
施工について
RCガード/RCガードCE TYPE-Li/RCガードCE TYPE1
RCガードのコンクリートへの含浸は噴霧、刷毛塗り、ローラー刷毛塗りなどによって行ないます。
下地が劣化している場合や下地補修を必要とする場合は、事前に下地処理などを完了してから作業を進めてください。
RCガードの施工は短期間で仕上がります。また、経年後に、再施工する場合にも同工程で含浸させるだけで十分効果を発揮します。
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準備工
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施工前散水養生
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RCガード塗布
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浸透促進散水
施工上の注意
5℃以下(散水が凍る)での施工は避けてください。
表面のメカニズム
RCガードのコンクリート表面保護メカニズム
RCガード含浸
RCガードがコンクリート内部に水と一緒に浸透し、水酸化カルシウムと反応。
ゲル体を形成
反応が進むにつれプリン状のゲルとなり細孔を塞ぎ緻密化され、劣化因子の侵入を抑制します。
ラインアップ
凍害 塩害 |
脆弱部の奥深くまで浸透し、塩害・凍害・中性化対策に効果的 |
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コンクリート構造物の中性化対策に最適 |
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表面を緻密化し劣化因子の浸入を抑制する事で、コンクリート構造物の長寿命化に貢献 |
立体駐車場屋上階専用コンクリート表面保護材。防水機能向上・耐摩耗・工期短縮に有効。 |
試験データ
RCガードコンクリート中性化阻止性試験結果
日本道路公団 構造物施工管理要領コンクリート塗装材の品質規格試験方法(JHS417-1999)に準じ、30日間の中性化阻止性試験を行ないました。
【中性化深さ測定結果】
上の写真は、無処理とRCガード処理済を比較したものです。
赤い色の個所が中性化していない、健全なコンクリートで、色の付いていない個所が、中性化してしまった部分です。
RCガードがコンクリートの中性化を抑制していることがわかります。