笠木材アルウィトラRD A / MAG
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高層階
ABC商会が導入した日本初の「オープンジョイント嵌合方式」の笠木材です。
官公庁物件・民間物件問わず、また、海岸沿いや工業地帯など、幾多の建物でご採用いただいています。
- オープンジョイント嵌合方式とは
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ネジでカバー材を固定することなく、パラペット天端に取り付けた下地材にカバー材を嵌合して施工する笠木および水切です。
シーリングを必要とせず、カバー材と躯体の間を風が自由に通り抜けることで、結露の発生を防ぎます。また、隙間から入った霧状の雨水は、風の流れにより外に排出されます。
特長
オープンジョイント方式
- 笠木内部での結露のリスクを大幅に削減
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カバー材と躯体の間に空気の流通層があるため温度差がなく結露が発生しにくくなっています。
この空気の流れは笠木内部に吹き込んだ雨水もそのまま流出させるため、基本的に留水は発生しません。
- 熱伸びの影響を受けない
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カバー材の目地部の裏に専用のジョイントプレートをあて、6mmの間隔をあけて納めることでカバー材の熱伸縮を吸収します。
- ノンシール工法
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シーリング材を使用しない工法であるため、シール材の劣化・破断を考慮する必要がなく、汚ダレの心配もありません。
嵌合方式
- ワンタッチ施工
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嵌合方式はピース材の下地を付けた後、カバー材を嵌め込むだけのワンタッチ施工です。
- 施工精度のバラつきを排除
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既製品のため均一な製品精度を有しており、施工技術による施工精度のバラつきを排除します。
安全設計
- ルーズホールのどこにビスを打っても想定強度を確保
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標準仕様製品の固定下地(ホルダー)に開けたルーズホールは、そのどこにビスを打設しても、想定強度が確保できるよう設計されています。
- 施工条件によるバラつきに配慮した仕様設定
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ネジの引き抜き強度は、施工環境が異なることを想定した一定の安全率を考慮する必要がありますが、アルウィトラのネジの引き抜き強度は下地条件別の純正プラグ+ネジの引き抜き強度試験値に対し、5倍の安全率を見ています。
- 標準仕様設計の耐風圧(N/m2)
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設計風圧力「2,758N/m2(ピーク風力係数-3.5による計算)」まではアルウィトラ標準仕様製品をそのままご採用いただけます。
施工事例
アイベステクノ株式会社 RD A-225
H15日本国際博覧会瀬戸会場政府館建設工事 RD A-225
ラインアップ
材質 | 幅 | カバー材定尺 | 厚さ | |
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RD-A | アルミニウム押出形材 | 150~400mm | 4,000mm | 1.3~2.5mm |
MAG | アルミニウム板材 | 350~800mm | 3,000mm | 2.0mm |
- 豊富な在庫体制
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基本断面図
- 製品幅 150~225mm
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- 製品幅 250~400mm
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- 製品幅 350~800mm
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各製品幅の断面図・システム図・納まり図のCADデータ(dxf・dwg)をご用意しています。
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仕上げ
- 仕上げバリエーション
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仕上げ
カラー表面処理 RD A MAG 基本仕様 シルバーアルマイトクリア(ツヤ消し) 2次電解着色クリア(ツヤ消し) 対応可能仕様 アクリル焼付 ウレタン焼付 フッ素焼付 ※日本塗料工業会でのアクリル焼付・ウレタン焼付・フッ素樹脂焼付が可能です。
オプション
持ち出しホルダー受材
AWベースロッド
押出成形セメント板(アスロック板、メース板等)の2重壁の場合にご利用ください。
強度のあるRC躯体側から製品を支持します。
- ※持出寸法Cは笠木幅Wの1/2以下としてください。
- ※AWベースロッドをご使用の際はホルダーピッチが変わります。詳しくはお問い合わせください。
アルウィトラ嵌合補強システム
タイトアタッチメントAT(PAT.)
嵌合を補強し、更に安全な笠木へと進化させる商品です。
ホルダーの両側の見付部に取り付けて通常の施工どおりワンタッチでカバー材(キャッピング)を嵌めることで、嵌合部のはずれ防止機能をプラスします。(MAGに対応)
- ホルダーの両見付部でカバー材を固定
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アルウィトラの確実な強度計算と合わせて嵌合補強システムをプラスできます。
- ワンタッチ施工
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カバー材の取り付けは嵌合です。
- 専用ネジで簡単取り付け
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ホルダー見付部に単穴をあけ、専用ネジ(サンロックネジ)で簡単に固定できます。
- オープンジョイントの特長はそのまま
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ビス止めなどの物理的な固定ではないので、アルミの熱伸びにも影響されません。
※キャッピング幅500mmまでのMAGに関しては、オプション仕様となります。
雷保護システム
アルウィトラ受雷部システム
落雷による災害を防止し、従来の突針方式にとらわれることなく、受雷部システムとしての使用が可能です。
- ●雷保護(JIS A4201)に基づいた製品です。
- ●突針の代替が可能で、建物の美観を損ないません。
- ●棟上導体単独でのご使用の場合、設備費の大幅な低減と、工期短縮を実現します。
- ●笠木材の熱伸縮に追従するため、アルウィトラ本来のオープンジョイントシステムを損ないません。
- ※新JIS A 4201(2003)により本受雷部システムをご採用いただく場合は、笠木の下部に着火する可燃物がない事が条件となります。
- ※融雪笠木ユキエルとの併用はできません。
- ※当社受雷部システム以外(導線接続など)で連結する場合は、JIS A 4201に準拠のうえ適切な仕様で連結してください。またエキスパンションジョイントカバーと連結する場合は、可動量を見込んだ設置としてください。
外壁層間変位追従システム
アルウィトラロッキング対応システム
笠木を外壁の層間変位に追従させることができる商品です。
2重壁工法の外壁(PC板やALC板など)において強風や地震などの外力や吸収するために採用されるスウェイ方式やロッキング方式に対応します。
ロッキング方式の板の動きに追従するために、PC板の目地と笠木のジョイントの位置は合わせて施工します。
- ロッキングシステムの概念図
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- PC板単体の納まり図
- 笠木加工部斜視図
- 2重壁(PC板+RC躯体)の納まり図
- ※層間変位対応のため、笠木はジョイントとの嵌合部折返しを80mm切り欠きます。
- ※PC板単体の対応の場合は、右記ホルダー断面図のホルダーの切り込みは必要ありません。
- ※対応可能な可動量は最大15mm(±7.5mm)です。