ポリマーセメントモルタル系カッター目地専用簡易充てん材ジョイントシール

車両などの走行によるコンクリート目地の角欠けを低減
コンクリートの乾燥収縮を誘発させるためのカッター目地。その目地も今まで角欠けの問題に悩まされていました。「ジョイントシール」は、新しい発想で開発したカッター目地専用のポリマーセメントモルタル系充てん材です。目地部に段差がなく、平坦に仕上げることができるので、角欠けが大幅に減少します。
主な適用場所
- ●コンクリート床のカッター目地充てん
- ●カラクリート、フェロコンなどの硬質床のカッター目地充てん
特長
- ●シリコン系シーリング材に比べて硬く、目地の角欠けを抑制。
- ●やせが少なく、一回の充てんで表面の平坦仕上げを実現。
- ●すぐれた速硬性で、工期を短縮施工後約2時間で車両走行が可能です。(20℃の場合)
必要量計算式

- ※目地幅と目地深さは単位を「cm」、目地長さは「m」に換算して計算してください。
- ※定数は材料比重2とロス50%で積算しています。
取得資格
- ●ISO 14001審査登録工場で製造された製品です。
規格・価格
試験データ
性能
試験項目 | 結果 | 試験方法 |
---|---|---|
圧縮·曲げ 強度 |
圧縮強度 29.4N/mm2 曲げ強度 11.5N/mm2 |
JIS R 5201 アムスラー型万能試験機(材令28日) |
接着強度 | 1.94N/mm2(下地凝集破壊) | 建研式引張り試験機 |
施工・納まり

1.カッター切断
コンクリートの硬化を見ながら乾式カッターで切断します。結露等で床面が汚れた場合には、よく水洗い清掃してください。カッター切断後は、収縮がある程度収まって安定するまで放置してください。カッター切断面が乾いている場合には、刷毛などを用いて水で湿らせてください。
※若材令のコンクリートでも切断できる乾式カッターは、切断時に水が不要なので床面にノロが付着しにくく、清掃が容易にできます。

2.配合と混練
ジョイントシールは必ず小分けして使用してください。(20kgセットそのままの量の混練は不可)小分けする場合には必ずハカリで計算し、材料の比率が粉体部:液部=7:3になるように計量してください。液部に粉体部を徐々に加えながら、ハンディー型のミキサーなどでよく混練してください。
※混練の量は、10分以内に使い切れる量にしてください。

3.充てん
混練したジョイントシールを目地部分に充てんします。ジョイントシールは目地幅よりも広く、床面よりもやや盛り上がるように流し込んでください。充てんが不十分の場合にはヤセを生じることがありますが、この場合には再度充てんしてください。
※目地よりはみ出した部分が薄いしみや痕跡として残る場合があります。
これを減少させるためには、目地周辺のマスキングを行なってください。

4.余剰分の除去
下記の時間を目安に放置してから、スクレーパーや市販のカッターナイフなどを使用して、目地の表面に盛り上げた余剰のジョイントシールを床面と同じレベルまで削り取ります。
- ●気温5℃の場合 2~5時間
- ●気温20℃の場合 1~2時間

5.養生
人の歩行程度なら、削り取った直後でも可能です。
通常の床作業は、約2時間後に行なうことができます。
※弊社フロアーブライトシーラーや市販のフロアーワックスをジョイントシールの表面に塗布すると、汚れが付きにくくなります。
備考
- ●ジョイントシールには、弾性はありません。コンクリートの初期収縮が収まり、安定してから充てんすることをおすすめします。
- ●ジョイントシールを充てんした後で、躯体の動きやコンクリートの乾燥収縮によって、目地部分に隙間ができることがあります。このような場合は、再度充てんしてください。
- ●施工仕様書をご確認のうえ、正しく安全にご使用ください。
- ●製品改良のため、予告なく性能・仕様・カラーバリエーションを変更する場合があります。
- ●本商品は、カッター目地への充てんを目的としています。カッター目地充てん以外には使用しないでください。
- ●余剰分を削り取るときは、スクレーパーなど刃先が鋭い刃物を用い、ゆっくりと丁寧に行なってください。皮すきなどの刃先が丸いものは使用しないでください。
- ●カッター目地の下部に位置する鉄筋を切断、または鉄筋を設置しない構造に関しては目地部の動きが大きくなるため、目地材の破損が顕著に生じます。
また、目地に隣接するコンクリートにひび割れ(破損)が生じることがあります。 - ●コンクリートの膨張によって目地幅が狭くなった場合、目地材が押されて盛り上がる場合があります。
- ●塗り床材、シート材の下処理には使用しないでください。
- ●本商品の上に仕上材は施工できません。必ず目地表し仕上げとしてください。
- ●ジョイントシールを充てんしたあと、躯体の動きやコンクリートの乾燥収縮によっては、目地部分にすき間ができることもあります。
なお、下記の状態になっても目地材の保護は維持できます。

目地材とコンクリートの接着面からの破断

目地材の破断
施工上の注意
- ●混練したジョイントシールは10分以内に使い切ってください。
- ●余剰分を削り取る時は、スクレーパーなどの刃先の鋭い刃物を用い、ゆっくりとていねいに行なってください。皮すきなど刃先が丸いものは使用しないでください。
- ●ジョイントシールには、弾性はありません。コンクリートの初期収縮が収まり、安定してから充てんすることをおすすめします。
- ●ジョイントシールを充てんした後で、躯体の動きやコンクリートの乾燥収縮によって、目地部分にすき間ができることがあります。このような場合は、再度充てんしてください。