カテゴリ選択

無機系コンクリート仕上げ助剤サーフェスエイド

(無機建材事業部)

無機建材事業部

サーフェスエイド

コンクリート打設および仕上げの際に撒くことで、コンクリート表面の急速な水分損失を減少し、早期乾燥によるプラスチックひび割れなどのリスクを低減できます。

コンクリートとの反応性があり、有機系や油脂系とは異なり表面に残留成分が残りません。そのため、各種仕上げ材との相性も問題なく、表面強化材や表面含浸材の浸透を妨げることもありません。
コンクリートの外観を変えることなくコンクリートの品質を向上。

炎天下での屋外打設や高強度コンクリートなど、仕上げオープンタイムも延長可能です。

主な適用場所

以下のようなコンクリート条件の場合は使用を推奨します。

  • ●Fc36以上のコンクリート
  • ●低スランプの固いコンクリート
  • ●低水セメント比のコンクリート
  • ●低ブリーディングが予想されるコンクリート
  • ●機械仕上げを行うコンクリート

適用条件

  • ●Fc42の膨張材配合コンクリート
  • ●直射日光下
  • ●低湿度
  • ●フェロコン機械仕上げなど

特長

コンクリートのプラスチックひび割れを抑制

機械仕上げに有効でコテ焼けを低減します。

外部施工検証

Fc36以上の屋外コンクリート仕上げを想定して、各工程でのサーフェスエイドの効果を確認した。
最終仕上げは機械仕上げとし目視観察にて表面性状の確認を行った。

【施工条件】

施工環境:屋外、直射日光下 温度28度、湿度27%
コンクリート強度:Fc45

コンクリートの設計条件
呼び強度 スランプ 単位セメント量 水セメント比 セメントの種類
45 15cm 418kg/m3 39.5% N(普通)
ブランク(無処理) サーフェスエイド
コンクリート打設

表層のノロがやや不足気味

滑らかな表層を形成

トロウェル円盤
押さえ

巣穴が散見される

巣穴は確認できない

機械鏝3枚羽根
押さえ

表層にひび割れが発生

異常は見られない

機械鏝4枚羽根
押さえ
仕上り直後
(仕上げ押さえ)

表層にひび割れが発生(点線)

異常は見られない

保湿養生撤去後

乾燥状態

表面湿潤状態

プラスチックひび割れが全体的に発生

乾燥状態

表面湿潤状態

顕在化しているひび割れは確認できない。

コテ滑りを改善し、コンクリート仕上げを向上

圧縮強度試験

45N/mm2の表層5mmのモルタル層に水およびサーフェスエイドが練り込まれた状態を想定し、以下の配合に水およびサーフェスエイドを追加混練したものでの圧縮強度を測定した。なお、水はコテ滑り改善としての水打ちを想定した。

【試験条件】

下記配合のモルタル11.5kg(1m2×5mm比重2.3g/cm3)に対して水およびサーフェスエイドを200g混合したものを圧縮強度試験体とし、材令28日での測定を行った。

モルタル配合
セメント 細骨材 水セメント比 高性能AE減水剤
429g/m3 744kg/m3 38.5% 3.861kg/m3

【試験結果】

〇圧縮強度低下率
水:11.7%
サーフェスエイド:4.5%

サーフェスエイドは水に比べて強度低下率を軽減できるため、強度低下を抑え、尚且つコテ滑りの改善が可能です。

コンクリート品質も向上

高強度コンクリートなど低ブリーディングコンクリートの仕上げに特に有効です。

外部施工検証の試験体を用いて土木学会基準「硬化コンクリートのテストハンマー強度の試験方法(JSCE-G504)」により材令28日で測定。測定点は10箇所として強度推定を行った。

【試験条件】

外部施工検証用に用いたブランクおよびサーフェスエイド使用

【試験結果】

ブランク:40.5N/mm2
サーフェスエイド:44.3N/mm2

滑りにくい床へ

DFテスター・Sタイプにより静摩擦係数、及び低速度(0~15km/h)における動摩擦係数を測定した。

【試験条件】

試験体:外部施工検証用に用いたブランクおよびサーフェスエイド使用

静摩擦係数 動摩擦係数
ブランク 0.66 0.64
サーフェスエイド 0.61 0.55

※静摩擦係数:止まった状態から動き出す瞬間の摩擦係数
動摩擦係数:動いている状態から加速または減速する瞬間の摩擦係数

一般的に、すべり抵抗係数が0.5以上あれば、すべりにくい床とされています。

規格・価格

施工・納まり

コンクリート打設および仕上げ工程全体で必要に応じて散布します。

●各工程1回あたり0.05~0.1L/m2の範囲で散布

①原液1に対し、上水道水4で希釈します。
(容積比)

例:1缶(約19L)の場合、76Lの水で希釈

↓

②荒均し後、低圧噴霧器または自動低圧噴霧器を用いて均一に散布します。(最大0.2L/m2以下)

↓

③散布後は直ちにトンボやフロート等で馴染ませてください。

↓

④中間押えや仕上げ押さえのタイミングで散布可能です。各工程前に噴霧器で散布し、金ゴテまたは機械ブレードでコンクリートに浸透させます。

↓

⑤最終仕上げをして完了です。最終仕上げ前にも散布することでコテ焼けを低減できます。

※サーフェスエイドを散布するタイミングは使用条件により異なります。詳しくは標準仕様書をご確認ください。

備考

  • ●サーフェスエイドを散布して擦り込む際は、床面をぬかるませないようにご注意ください。
  • ●サーフェスエイドはコンクリートからの湿気蒸発を抑制する保湿養生剤ではありません。
  • ●施工仕様書をご確認のうえ、正しく安全にご使用ください。
  • ●製品改良のため、予告なく性能・仕様を変更する場合があります。

カタログを取り寄せる

このページと同一カテゴリの商品です。