自然光反射庇ライシェル
日差しの遮へいと採光を両立したライトシェルフ
特長
ライトシェルフとは
- 建物の省エネに貢献する庇
-
ライトシェルフとは、日差しの遮へいと自然光の活用を両立した庇のことです。
建物の窓面の中段に設置し、上面で太陽光を反射させより多くの光を室内の天井部に取り入れて室内を明るくすることで照明の消費エネルギー削減に貢献します。
また夏期は直射日光を遮へいすることで室温上昇を抑制し、冷房負荷を軽減します。- ライトシェルフの必要性
-
国土交通省では住宅・建築物の省エネルギー基準の改正などの取り組みを実施しています。
近年では省エネへの取り組みとして、エネルギー消費効率の良い設備の導入のみならず、建物自体をエネルギー消費量の少ない形状にするパッシブ手法を採用し"省エネ化"することが求められています。
各省庁が省エネへの取り組みを実施する中で、文部科学省・国土交通省では「学校ゼロエネルギー化」と称し、教育施設へライトシェルフの設置を推進しています。
また現在はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)と呼ばれる、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、または概ねゼロとなる建築物の普及が望まれています。
ライトシェルフによる自然採光は、ZEBへの取り組みにも貢献します。
反射光を室内天井の奥側まで届ける最適形状
従来のライトシェルフとしての機能を持った庇が抱える問題点を解決しました。
- ライシェル
-
- ・反射光が奥側まで届き、無駄なく均一に照らすことができる。
- ・反射光が在室者に届かず快適。
断面は取付角度の選定が不要で、反射光を広範囲に取り入れ、かつ在室者に眩しさを与えないよう最適化しました。
- 従来のライトシェルフの形状による問題点
-
- フラット形状の庇
-
- ・反射光が届くのは窓側のみ、奥側を照らすことが難しい。
- ・照らすことができる面積が少ない。
- 凸レンズ形状の庇
-
- ・反射光が外に漏れ、無駄が出る。
- ・反射光が在室者にも届き眩しい。
-
- 凹レンズ形状の庇
-
- ・反射光が届くのは窓側のみ、奥側を照らすことが難しい。
- ・雨水や汚れが溜まり、反射に影響する。
高い反射率を実現
反射面にはアルミニウムに光沢化学研磨処理を施し高い反射率を実現しました。
高反射表面処理(ライシェル)
光沢化学研磨処理
一般的な表面処理
シルバーアルマイト
反射性能の実証評価
ライシェルは規格品として初めて実証評価を行っているライトシェルフです。
測定の結果、室内の奥までしっかりと照度が分布し、室内照度を約400lx向上させる結果が出ています。
●lx(ルクス)とは
「照度」の単位です。光源によって照らされている面の明るさを指します。
- ライシェルの有無による窓からの距離別室内照度
-
弊社研究所(埼玉県川越市)の南西面にて冬場における反射光の効果を室内照度の測定で実証評価しました。
室内の奥まで照度が分布し、照明環境の向上と節電効果に寄与します。
- 実証写真
-
ライシェル無し
ライシェル有り
笠木・水切技術に裏打ちされた低汚染形状
40年以上開発・改良を続ける笠木・水切技術を活かし、従来の庇にはない低汚染性を生み出します。
上面には水勾配を設けることで雨水や汚れを流し、蓄積を防ぎます。
下面には水切りを設けることで雨垂れによる汚れを抑制します。
- 従来のライトシェルフの形状による問題点
-
- フラット形状の庇
-
- ・上面に雨水や汚れが溜まりやすい。
- ・下面へ雨垂れとなり汚れやすい。
- 凸レンズ形状の庇
-
- ・下面へ雨垂れとなり汚れやすい。
- 凹レンズ形状の庇
-
- ・上面に雨水や汚れが溜まりやすい。
- ・下面へ雨垂れとなり汚れやすい
仕上げ・カラー
- ※アルミ押出形材を組み合わせた製品構成ですので、多少の色ムラが発生することがあります。電解着色の特性ですのでご了承ください。
- ※パネルブラケット(SUS製)は、ショットブラスト近似色(濃いグレー色)です。指定色での対応も可能ですのでお問合わせください。
施工事例
宮城県農業高等学校 LS-600
紀の川市立荒川中学校 LS-450
主な適用場所
- ●教育施設
- ●商業施設
- ●オフィスビル など
パネルバリエーション
標準タイプ
LS-450
定尺:L≦3,000mm
(両端エンドカバー付)
R加工:不可
LS-600
定尺:L≦3,000mm
(両端エンドカバー付)
R加工:不可
スリムタイプ
LS-450S
定尺:L≦3,000mm
(両端エンドカバー付)
R加工:不可
LS-600S
定尺:L≦3,000mm
(両端エンドカバー付)
R加工:不可
規格・価格
施工・納まり
ジョイント部詳細
備考
- ●受注生産品です。納期をお確かめください。