エポキシ樹脂系ひび割れ補修材ehプラス

簡単施工で微細なひび割れを閉塞させる浸透型高粘度タイプ接着剤
ehプラスは、高粘度タイプの接着剤で、0.5mm以上のひび割れにeiプラスと併用することで、ひび割れを閉塞させ、コンクリート構造物の劣化を抑制します。
特長
- ●専用の道具や専門的な知識を必要とする注入工法に比べ、刷毛やローラーで塗布する比較的容易な施工方法で、微細なひび割れを閉塞させる浸透性の接着剤です。
- ●発見が困難な微細なひび割れから、幅が0.5mm以上のひび割れを有するコンクリート構造物を補修する最適な接着剤です。
- ●従来の注入工法と比べて、工程の簡素化、工期の短縮、コストの低減が可能です。
- ●乾燥面はもとより、クラック内部に滞留水が残っているような湿潤コンクリートのひび割れにも、すぐれた接着性を示します。
※水がひび割れから絶えず染み出るところは施工できません。
- ●無溶剤で揮発成分がないため硬化収縮もほとんどありません。
- ●床面はもとより天井面、壁面へすぐれた浸透性・接着性を発揮します。
取得資格
- ●ISO 14001審査登録工場で製造された製品です。
規格・価格
試験データ
ひび割れ浸透試験(塗布回数ごとの浸透深さ)

製品の性状「社内品質管理規格」
ehプラス | 基剤 | 硬化剤 |
---|---|---|
主成分 | 変性エポキシ樹脂 | 変性脂肪族ポリアミン |
外観 | 白色 | 褐色 |
混合時外観 | 黄白色 | |
混合比(重量比) | 基剤:硬化剤=100:43 | |
混合比(容量比) | 基剤:硬化剤=2:1 | |
粘度(JIS K 6833) | 規定せず(高粘度) | |
比重(硬化物)(JIS K 7112) | 1.05±0.10 | |
可使時間(温度上昇法) | 夏用/40以上・冬用/20以上 |
- ※本試験は、JIS A 6024規格とは異なる弊社「社内品質管理規格」により実施しています。
- ※試験条件:23℃
小形チャンバーによるアルデヒト類、VOC類放散量測定分析試験(参考資料)
【分析条件】
測定方法:JIS A 1901:2003小形チャンバー法による測定
分析方法:DNPH誘導補集後、溶媒抽出してHPLC分析
分析方法定量下限値:2.0㎍/m2・hr
測定機関:株式会社エービーシー建材研究所
製品名 | 規格値 放散速度:㎍/m2・hr |
試験結果 (測定値) |
合否 |
---|---|---|---|
eiプラス (夏用・冬用) |
等級区分 F☆☆☆☆ 5.0㎍/m2・hr以下 |
定量下限値以下 (2.0㎍/m2・hr以下) |
規格適合 |
ehプラス (夏用・冬用) |
- ※上記「小型チャンバーによるアルデヒト類、VOC類放散量測定分析試験」は、改正建築基準法による、ホルムアルテヒド放散の等級について弊社の研究所にて、F☆☆☆☆に適合していることを確認しているものであり、外部登録機関へのF☆☆☆☆登録は行なっておりません」
JIS A 6024「建築補修用注入エポキシ樹脂」との物性比較表(参考資料)
下記比較表の物性値は、JIS A 6024「建築補修用注入エポキシ樹脂」に準拠して、製造品より無作為に抜き取った材料を当社研究所において、品質試験を行なった一例です。
JIS A6024規格適合を保証するものではありません。特にスランプ性は規格限界ですので、規格を満たさない場合もありますのでご注意ください。
試験項目 | 試験条件 | 単位 | JIS A 6024の 規格値 |
低粘度 | 高粘度 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
eiプラスの 試験結果(一例) |
ehプラスの 試験結果(一例) |
|||||||
夏用 | 冬用 | 夏用 | 冬用 | |||||
粘度 | 23℃± 0.5℃ |
mPa・S | 100~1,000 (低粘度の規格) |
675 | 565 | 10,500 | 8,700 | |
スランプ性 | 30±2℃ (夏用) |
mm | 5以下 (高粘度の規格) |
ー | ー | 3.0 | ー | |
15±2℃ (冬用) |
ー | ー | ー | 5.0 | ||||
接着強さ | 標準条件※ | MPa | 6.0以上 | 9.6 | 8.8 | 8.9 | 9.7 | |
特殊条件 | 低温時 | 3.0以上 | ー | 9.2 | ー | 10.1 | ||
湿潤時 | 9.4 | 7.9 | 10.2 | 9.9 | ||||
乾燥 繰返し時 |
8.5 | 9.3 | 8.9 | 9.0 | ||||
硬化収縮率 | 標準条件※ | % | 3.0以下 | 1.76 | 1.76 | 1.27 | 1.32 | |
加熱変化 | 質量変化率 | 110±3℃ 7日間 |
% | 5.0以下 | 1.0 | 1.0 | 0.4 | 0.4 |
体積変化率 | 5.0以下 | 0.9 | 0.6 | 0.1 | 0.1 | |||
引張強さ | 標準条件※ | MPa | 15以上 | 26.5 | 23.5 | 30.4 | 34.9 | |
引張破壊伸び | % | 10以下 | 4.7 | 4.7 | 1.7 | 2.1 | ||
圧縮強さ | MPa | 50以上 | 60.1 | 65.5 | 67.9 | 70.9 |
- ※標準条件...23℃7日養生
製造ロットごとの試験は、上記の弊社■製品の性状「社内品質管理規格」をご参照ください。「ご購入される材料のJIS A 6024による試験結果」が必要な場合には、当該材料に対する試験を行なう必要がありますので、出荷前にご連絡ください。尚、この試験には費用が発生するとともに約5週間の試験日数がかかりますので、工期に余裕を持ってご依頼ください。
施工・納まり
幅0.5mm以上のひび割れ

0.5mm幅以上のひび割れを補修する場合は、「eiプラス」を10回前後繰り返し塗布・含浸させゲル化した段階でひび割れに凹部がある場合は、「ehプラス」をしごくように充てんしてください。
※塗布回数は目安です。
注入工法も可能

ひび割れに沿ってシールを行い、グリスガンまたは低圧注入器を用いて注入する事も可能です。
床への施工

ひび割れの周囲に糊付きのポリエチレンフォーム(バックアップ材)で、接着剤が周りに流出しないように土手を作り、「eiプラス」をたっぷり塗布します。自然に浸透し、凹みがなくなれば作業完了です。
カートリッジタイプの施工

「eiプラスカートリッジ」を専用ガンにセットし、容器(紙コップ等)に吐出してから、さらにミキサーノズルや刷毛などで攪拌してから塗布します。凹みがなくなれば完了です。
※ミキサーノズルから直接塗布すると、最初の材料(0.5~1mL程度)が硬化しない場合がありますのでご注意ください。