ニュースリリース
2014年11月28日
コンクリート表面保護材「RCガードCE」を新発売
~コンクリートの中性化と塩害劣化を抑制~

コンクリートの劣化を抑制し構造物や建物の長寿命化に貢献するコンクリート
表面保護材「RCガードCE」を発売しました。
■コンクリート表面保護材利用の現状
コンクリートは時間の経過とともにひび割れなどが発生し、さまざまな劣化因子がコンクリート内部に侵入することで徐々に耐久性が損なわれます。そのため、公共建築物などの社会インフラを中心にコンクリート表面保護材の利用が拡大しており、特にケイ酸塩系表面含浸工法はその主流となっています。
■個別の劣化状況や性能要求に対応
ABC商会では、内部の鉄筋を腐食させるなどのコンクリート劣化のニーズに応えるため、コンクリート表面保護材「RCガード」を取り扱ってきました。しかしながら、沿岸地域や山間部など地域によるものや橋梁や橋脚などの建造物によるものなど、個別の要求が求められるようになってきました。また、土木学会ではケイ酸塩系表面含浸工法に関する新たな規格を策定しており、社会貢献のためにも準拠する必要があります。
そこで、コンクリートの中性化や塩害などの要因に特化し、また土木学会の規格に適合したケイ酸塩系表面含浸材「RCガードCE」を開発し、個別の現場の劣化状況や性能要求に対応することが可能となりました。
■「RCガードCE」商品ラインアップ
●中性化対策用「RCガードCE TYPE1」
[このような用途に]
道路橋や橋梁、トンネル、工場地帯の
コンクリート構造物の中性化対策

●塩害対策用「RCガードCE TYPE2」
[このような用途に]
堤防、防波堤、その他海岸周辺の
コンクリート構造物の塩害対策

■おもな特長
●表面を緻密化し劣化因子の侵入を防止
コンクリート表層部の細孔を充てんし、水密性・気密性を高め、劣化因子の侵入を防ぎ、凍結融解などを抑制。
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コンクリート内部に水と一緒に浸透し水酸化カルシウムと反応を開始 | コンクリートの細孔を塞ぎ劣化の原因となるCO2や塩化物イオンの侵入を防止 |
●特化した劣化抑制効果
TYPE1は二酸化炭素(CO2)の侵入抑制による中性化対策、
TYPE2は塩化物イオンの侵入抑制による塩害対策を実施。
●親水性による防汚効果
付着した汚れを降雨の力で洗い流します。
●土木学会「ケイ酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案)」に準拠
■ケイ酸塩系表面含浸工法のメカニズムと効果
コンクリートに浸透し、コンクリートに含まれている水酸化カルシウムと化学反応し、ケイ酸カルシウム水和物をつくりコンクリート内部の細孔をふさぎ、二酸化炭素や塩化物イオンなどの劣化因子の侵入を防ぎます。さらにケイ酸カルシウムとして不溶化し水密性を高め、防水・止水効果を発揮します。
<化学式>
ケイ酸ナトリウム 水酸化カルシウム 水
C-S-H系の結晶
■材工設計価格(税抜)
¥4,500/m2(300m2以上)
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