ご存知だと思いますが、エキスパンションジョイントについての定義から入らせていただきます。
L字型構造や渡り廊下のある建物の場合、温度変化による伸縮、また地震による揺れで無理な力が部分的に集中しないよう、2つの棟にすき間をもたせて建築します。このすき間を覆い、建物の地震時の変形などに追随できるようにした「アルミ」や「ステンレス」などの金属板をエキスパンションジョイントといいます。例えるなら、電車の「連結器」の部分と同じような働きをします。
地震大国と呼ばれる日本で、国内の金属加工メーカーが規格金物として取り扱ってきました。ABC商会はオープンジョイントアルミ笠木などの金属加工のノウハウを活かして、エキスパンションを開発してきました。現在では、ABC商会をはじめとして、10社近くのエキスパンションジョイント販売メーカーが存在します。
もともとは建築物同士をつなぐだけの部材で、建築構造スリットと呼ばれ、板金工が工場で曲げ加工した部材を現場に合わせて制作するものでした。そして80年代バブル期に入ってから、徐々に規格化されたエキスパンションが各メーカーから発売されるようになりました。ABC商会では1984年「アーキパンション」の名前で発売を開始いたしました。
95年1月の阪神・淡路大震災(マグニチュード7.2)が起きてしまいました。
地震が起こる際、エキスパンションジョイントには伸縮やねじれ、曲げなど大きな力が集中します。エキスパンションジョイントはその動きに耐え、人命やその後の修復費などの負担を低減させる為、その時にいかに破壊されにくいエキスパンションジョイントをつくるかがメーカーとしての努めだと考え、ABC商会ではこの時をさかいに、恒久的に伸縮やねじれなどに応じてXYZ軸で自由に動けるエキスパンションジョイントの開発に尽力を注いできました。
阪神・淡路大震災からはや7年過ぎました。しかし2003年の現在、エキスパンションジョイントの設計や施工の基準については今なお、法令に何の定めもない状態ですが、ABC商会は以下のことを念頭に置き、今後も商品開発を続け、スタンダード以上の性能を追求しつづけていきます。
日本の建築構造物の機能性に重点を置き、高性能エキスパンションとしてコストと確実で迅速な施工性をお約束し、適正な価格で提供し、用途・目的・設計条件に合わせた3つの規格バリエーションを揃えています。
50mmから200mmまでのクリアランスに対応して、さまざまな使用部位、素材別に体系化し、建物の変位に対する優れた追従・可動性能、各種のオプション対応など、高水準の性能・機能を備えたこれからのエキスパンションジョイントの次世代スダンダ―ド品として開発しました。1999年より発売。
<外壁>
可動性能を最大限に引き出す新工法に加え、施工性も大幅にアップしました。
・バネとカバーの回転軸を合わせるオリジナル工法を採用!(特許申請中)[クリアランス150・200用]
・クリアランス内に、バネなどの部材が一切入らないため施工性がアップしました。
<床>
・平タイプ・コーナータイプともに各部位の製品幅を統一
・補助シートのズレを追放し、仕上がり時の信頼度も抜群になりました。
<充実のオプション機能>
・耐火仕様(受注生産)、遮音仕様(受注生産)、化粧床タイプ、重載荷タイプとさまざまなニーズにお応えいたします。
250mmから600mmの広幅クリアランスに対応した、ハイグレードシリーズです。
オリジナルバネ(ダブルトーションバネ)採用によるパワフルな可動性能や、XY方向の可動率50%を実現し3次元ジョイントシステム(オプション)など、高いパフォーマンスを発揮します。2001年より発売。
<外壁>
回転軸を偏芯させるダブルトーションバネを介し、ホルダーとカバーの回転軸を合わせるオリジナル機構を採用しました。
<屋根>
設計や施工のしやすさ、美しい仕上りを実現しました。(特許申請中)[アルミニウム・ステンレス共通]
<床>
化粧床タイプや室内・室外共用の床タイプなど、さまざまな床仕様にお応えいたします。
アーキパンションSシリーズの機能性を引き継ぎながら、意匠性を徹底的に追求しました。内部(内壁・天井)の仕上げボード貼りに合わせて施工でき、目立つのがあたりまえと思われていたカバー材を一切見えない、スッキリした納まりに進化させました。機能性と意匠性をジョイントさせた、これまでにないエキスパンションジョイントカバーです。 2002年12月発売の新商品です。
■シャープな見切りラインのみで、カバー材は一切見えません。室内空間に溶け込み、内装デザインの邪魔をしません。
■クリアランス50〜200mmに対応。X、Y軸方向で可動量は30%を実現。
■独立した天井収納型の可動システムを採用しているので、役物が不要になり、X軸の-(マイナス)方向可動時に内壁と干渉することなく理想的な可動を実現しました。
上記3商品を軸として、様々なご要望にお応えします。カタログやHPに掲載されていないものでも、弊社営業担当員にご相談ください。
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2003.10.1掲載
■掲載されている情報は発表当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。