セメント系デザイン床

空間演出材「無機系耐久デザイン床」

最近のテーマパーク等では、まるでアニメーションの世界や、SF映画の世界が現実化したようなワクワクするような空間が演出されています。また、最近の飲食店、店舗などでもアミューズメント要素の強い店舗を見かける事が多くなってきました。そんな空間演出に欠かせなくなってきた独創性のある耐久デザイン床材を弊社では「耐久デザイン床」と呼んでいます。
今回はその無機系耐久デザイン床にスポットを当てて、それぞれの商品特性をご紹介していきます。

日本製耐久無機床とアメリカの合理性から生まれたパターン型押デザイン床

1951年、日本ではじめて灰色のコンクリートに色を付けたABC商会 コンクリート床強化着色仕上材「カラクリート」の発売以来、弊社は 表面強化材、特殊機能床材、耐久床仕上材を開発し、半世紀以上にわたって総施工面積6億m²(東京ドーム1万3千棟分)の実績を積み上げてきました。

そんな弊社の無機系耐久床仕上材と、コストと工期を短縮するのに有効な工法で、80年代アメリカで流行しはじめたゴムパターンによる転写コンクリート押型工法を組合せ、1990年に耐久押型デザイン床材「デザインクリート」が生まれました。

これは新設コンクリート打設時の生渇きの状態で、ベースカラーを散布。その上に剥離用のリリース材(目地色にもなり、凸凹の濃淡をつけるもの)を撒いて、パターンマットを押し当てる工法です。(新築専用)

実際のメキシカンタイル、レンガ、スレート、ブリックタイル、木目、石、乱張りなどから型を起こした押型マットによって20種類のテクスチャー表現ができ、ベース色(18色)、リリース材(4色)の組合せで1400種以上のパターンをつくれます。

<デザインクリートの一例>

屋外・屋内に使用でき、凹凸がハッキリしている為、床としての存在感にあふれます。店舗・ショッピングモール・エントランス・カーポートに最適です。タイルや石に似せたものから、色や組合せによっては自然には有り得ないオリジナルな床ができることから次第に有名な工法になってきました。

パターン押型の10mm後付工法

工期の都合でコンクリート同時施工ができない場合や、既設の店舗床に耐久押型デザイン床材をしたい。と言う要望から、2000年に仕上げ厚さ10mmの後付工法「ペーストデザインクリート」が生まれました。パターンやカラー、リリースパウダーなどは上記「デザインクリート」と全く同じです。(新築・改修向き)

凸凹が少なく立体感を演出できる型紙工法

レンガやタイル、石畳などの模様を手軽でスピーディーに仕上げるデザイン工法です。 専用型紙ステンシルペーパーを使用、目地の高さは1~2mmで凹凸の少ないバリアフリーの床面に仕上がりますので、障害者や高齢者でも安心して歩行できます。また車イスの走行においてもスムーズな移動ができますので、さまざまな方が利用する商業施設や公共の場所に適しています。(新築専用)

16種のステンシルペーパーと、仕上色9色、さらに表面を平滑、防滑、もしくはパターンの3種のいずれかで組み合わせて仕上げます。
また材料価格が安く施工日数が少ない為、経済的です。

<ペーパーステンシルの一例>

床そのものを化学染色する方法

上記の「デザインクリート」「ペーストデザインクリート」「ペーパーステンシル」に塗布することで、デザイン床の表現を広げます。
この方法は「ケミステイン」と呼んでいます。表面だけ色を付ける染料や顔料とは違い金属化合物を主成分としてベースに染み込ませて発色させる方法で、ベースの微妙な乾燥具合や凹凸で吸い込み方が違うことを利用した、焼き物などにおける窯変に似た自然な風合いを作り出します。これは鉄や銅が酸化すると、茶色、緑色に変化する事を応用したもので、染料自体の色と仕上がった時の色は違いますが、サンプル板をご覧いただいて色の傾向を確認していただいてから施工します。
塗料感覚で塗り分けもできます。標準色は5色。(弊社のデザイン床全てに使用できます)

<ケミステイン染色の一例>

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