帯電抑制コンクリート床防塵表面強化材データフロアコート
コンクリート本来の風合いや導電性を保持しつつ、
耐摩耗性・防塵性を付与したデータセンター専用床材
主な適用場所
- ●データセンター
- ●サーバールーム
- ●機械室
- ●電気室など
対象下地
- ●硬質床(散布硬質床、機械仕上げコンクリート等)
- ●表面強化材施工面(ケイ酸リチウム系推奨)
- ●ポリッシュ床(セメントテラゾー床等)
- ●セメント系レベラー下地
表面強化のメカニズム
データフロアコートを表面に散布・塗布するとコンクリート表層に浸透し、水分の蒸発とともに細孔を塞ぎます。その後、表面はデータフロアコートの硬化物に覆われます。コンクリート内部のデータフロアコートは、セメントのカルシウムと反応を続けコンクリートと完全に一体化します。
特長
耐摩耗性を向上し、すぐれた改質効果
コンクリート表面に対し「耐摩耗性」を付与します。
耐摩耗性(テーバー摩耗試験)
摩耗減厚
試験条件:摩耗輪GC-150H/荷重2.5N(250g) 1,000回転
コンクリート配合:33N/mm2相当
摩耗減量
試験条件:摩耗輪GC-150H/荷重2.5N(250g) 1,000回転
コンクリート配合:33N/mm2相当
※試験性能は実験室における測定値です。試験体の作製方法、養生などにより結果は異なります。
コンクリートの表層を強化
耐摩耗性を向上させ、日々のご使用による床の消耗を防ぎます。
耐摩耗試験後の比較
金鏝仕上げコンクリート床
機械仕上げコンクリート(硬質床)
セメント系レベラー
コンクリート床本来が有する導電性を保持
下地コンクリートが本来有する導電性を阻害することなく、本製品の有効成分により、さらに帯電しにくい床仕上となったことが確認されました。
コンクリート素地に対する人体帯電圧比較
絶乾状態のコンクリート下地を使用して人体帯電圧測定を実施
【試験条件】温度:23℃ 湿度:36% 靴:静電靴
※試験性能は実験室における測定値です。試験体の作製方法、養生などにより結果は異なります。
仕上がり
仕上がりに関しては、施工対象となるコンクリートの表面性(色、質感)と同等となります。
表面強化材を塗布することのみで色、ツヤなどの外観的要求を付与することはできません。
取得資格
- ●ISO 14001審査登録工場で製造された製品です。
日本建築仕上材工業会 F☆☆☆☆ |
性能データ
試験項目 | 結果 | 試験方法 |
---|---|---|
摩耗試験 | 摩耗減厚:0.022mm 摩耗減量:0.170g |
JIS K 7204 テーバー摩耗試験機 摩耗輪 GC150H 2.5N(250g) 1,000回転 |
すべり抵抗係数 (C.S.R)※1 |
乾燥面:0.74 水+砂面:0.53 |
JIS A 1454 斜め引張り型すべり試験機 |
- ※1一般的にすべり抵抗係数が0.4以上あるとすべりにくい床とされています。
- ※試験性能は実験室における測定値及び平均値になります。試験体の作成方法、養生などにより結果は異なります。
規格・価格
施工・納まり
1.下地処理
施工する下地の汚れ・油分・レイタンス・脆弱層(部分)は必ず除去してください。
2.材料塗付
噴霧器などを使用して、床面が材料で均一に濡れるように散布します。
溜まりが生じないようフラッシュモップを使用して塗り伸ばしてください。
※下地、環境、施工の状況によって溜まりが生じ易い場合は拭き取り、洗いによる余剰分除去を行ってください。
下地の状態別の塗布量目安
下地の種類 | 吸込量 | 推奨塗布量 (kg/m2) |
---|---|---|
硬質床(散布硬質床・機械仕上げコンクリート等) 表面強化材施工面 ポリッシュ床(セメントテラゾー床等) |
少 | 0.06~ |
金鏝仕上げコンクリート床 フレスノ仕上げコンクリート床 セメント系レベラー下地 |
多 | ~0.20 |
3.乾燥
施工後24時間は自然乾燥をしてください。
備考
- ●仕上がりに関しては、施工対象となるコンクリートの表面性(色・質感)と同等になります。
- ●本材料を塗布することのみで色・ツヤなどの外観的要求を付与することはできません。
- ●本材料はコンクリート・モルタルを対象とした材料です。ポリマーセメントモルタルや下地調整材に施工した場合は、効果が十分に発揮されない、または白華・軟化などの不具合が発生する場合があります。
- ●下地調整等が必要な場合は弊社まで事前にお問い合わせください。
- ●本製品は完全に発塵(ホコリ)の発生を抑制できるものではありません。そのため、クリーンルームまたはその周辺への使用はお控えください。
- ●各商品の施工につきましては、商品ラベルに記載の注意事項や弊社発行の安全データシート(SDS)、標準施工仕様書をご参照ください。
-
●アルミ・ステンレスのような材料との接触は問題ありませんが、防錆塗装されていない金属との接触は、発錆の恐れがあります。必ず金属部材は防錆処理の施されたものを施工してください。
水との接触
本製品との接触
防錆塗装されていない金属に付着した場合、水と同様に発錆する場合があります